今春卒業予定の大学生の就職内定率が87.8%となったことが分かった。厚生労働省と文部科学省が就職内定状況等を共同で調査し、2月1日現在の状況を取りまとめた。

 両省の発表によると、2月1日現在の大学生の就職内定率は87.8%で前年同期を1.1ポイント上回った。2月1日現在の内定率としては5年連続の改善となった。

 リーマン・ショック後の雇用環境の悪化で内定率が最も落ち込んだ2011年3月卒の77.4%から年々上昇し、リーマン・ショック前の水準までほぼ回復している。

 一方で、推計によると、43万1000人の就職希望者のうち、まだ5万2000人が内定を得られていない。

 男女別に内定率を見ると、男子は86.5%で前年同期比1.2ポイント増、女子は89.3%で同1.0ポイント増。文理別では、文系は87.3%で同1.1ポイント増、理系は90.2%で同1.5ポイント増となっている。

 大学の地域別では、北海道・東北87.3%(前年同期比0.9ポイント増)、関東91.8%(同0.3ポイント増)、中部87.9%(同3.4ポイント増)、近畿87.7%(同0.5ポイント増)、中国・四国が80.1%(同2.7ポイント増)、九州80.9%(1.5ポイント増)となり、全ての地域で前年を上回る水準となった。

売り手市場化で採用手法の見直し必至〜本誌アンケート調査 企業の人材需要と採用の課題(1)雇用情勢・新卒採用編
新卒・中途採用の売り手市場化で始まった人材採用の新手法
インターンシップで早期に学生囲い込み-新卒採用最新事情

日本人材ニュースHRN」は人材採用・人材育成の人事専門誌です。