ファッション業界専門人材サービスのアイ・ディ・アクセス(東京・渋谷、加福真介社長)は、人材紹介の専門部門「キャリアディビジョン」を設立した。

 アイ・ディ・アクセスは、これまで主に販売職の人材派遣を中心に事業を拡大してきたが、新たに人材紹介の専門部門を立ち上げて事業領域を広げる。人材紹介では販売職に加えて、デザイナー・パタンナー・バイヤーなどの専門職、営業・事務などの本社業務職の紹介にも力を入れる。

 人材紹介を強化する狙いについて、アイ・ディ・アクセスの浮田勝弘取締役は「ファッション業界の人手不足感はますます強まっています。即戦力を求める人材派遣だけではなく、入社後の育成も視野に入れた社員採用を考える企業も増えているため、求人への対応力を高めます」と説明する。

 人材紹介は表参道オフィスを本部機能とし、全国16拠点で求人企業と求職者をサポートする。昨年オープンした転職サイト「MyBRANDS(マイブランズ)」とも連携し、3年後には月間100人の決定者を目指している。

 浮田氏は「ファッション業界では『ブランド』に魅力感じて仕事を選ぶケースが非常に多い。人材派遣で多くのブランドと接点を持って理解を深めていることが当社の強みですので、人材紹介においても求人内容をしっかりと求職者に伝えて丁寧なマッチングを図りたい」と話している。

 また、入社後の社員の定着や販売力強化などの課題解決のために、アイ・ディ・アクセスが属するワールド・モード・ホールディングス・グループの研修会社や広告会社とも協力してワンストップでクライアントのビジネスを支援していく方針だ。

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