豪・政府観光局がマレーシア渡航者に注意喚起(出典:http://smartraveller.gov.au)

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ここ数日間、マレーシアでのテロ発生の可能性に関し、在マレーシア日本国大使館が注意喚起のための緊急の呼びかけを発信し続けている。在マレーシアの英国および豪州大使館も自国民に対して同様の呼びかけを行っているもようだ。

マレーシア日本国大使館はこのところ、公式HPほかを通じて“マレーシア:テロの脅威に関する注意喚起”を続けているが、最新のものは26日午前10時ごろに発信され、内容をまとめると以下のようになる。

“今月18日に在マレーシア英国大使館が、また21日に同豪州大使館がマレーシアのテロ脅威度を「High=高」に引き上げた。クアラルンプールと周辺地区でのテロ攻撃に警戒してほしい。マレーシアでは先月14日にインドネシア・ジャカルタ中心部で発生したテロ事件発生を受け、軍警合同パトロールの実施やテロ被疑者の摘発などテロ防止策を強化しており、クアラルンプール市内でテロを企図していた男が逮捕された。”

“テロの標的となりやすいのは欧米関連施設、警察・政府・軍関係施設、デパートや市場、公共交通機関、金曜礼拝など宗教施設・行事、観光スポット、リゾート施設などで、そういう場所を訪れる際には十分な注意を。また万一に備えて渡航前に家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにし、3か月以上滞在する方は必ず在留届を提出していただきたい。”

また在マレーシア日本国大使館は、今月22日には有名なリゾート地コタキナバルを擁するサバ州について、こうした危険情報を発令していた。

■サバ州東側の島嶼部及び周辺海域
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)

■サバ州東海岸のうち、サンダカン、ラハ・ダトゥ、クナ及びセンポルナ周辺地域
 :「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」(継続)

■サバ州東海岸のうち、上記「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」発出以外の地域(タワウ含む)
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

なお、画像はこのたびのマレーシアにおけるテロ脅威度を「High=高」に引き上げたオーストラリアの、政府観光局HPが発信した『Map of Malaysia/Warnings by area』 である。“全体的にみたマレーシアは安全といえるでしょう”としながらも、特にアイランドホッピングやダイビングを楽しむ人々でにぎわうサバ州の北部や東部の沿岸周辺には注意が必要だとしているほか、21日には、“クアラルンプールにて欧米人が多く集まる施設で無差別テロが起きる可能性がある。決して巻き込まれることがないよう十分に注意を”と呼びかけた。

出典:http://smartraveller.gov.au
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)