14日、TBS「S1」では野球解説者・野村克也氏が今季のプロ野球界を沸かせるであろう注目のルーキー達を査定、「開幕1軍」か「2軍で修行すべき」かをジャッジした。

まずは東北楽天のオコエ瑠偉。14日の対外試合では2打数1安打1打点で盗塁も決めている。そんなオコエに対し、野村氏は「何年に一人の選手。素質は十分」としながらも、そのジャッジは「2軍で修行すべき」とした。

「若い間には苦労せい」とおどけてみせた野村氏だが、その具体的な理由については「気になるのは手が先に動いている。腰とバットの一体感がない。精一杯グリップはキャッチャーのほうで我慢する。打者共通のテーマとして変化球の対応をどうするか。手が先にいくとスライダーとかカーブとか、フォークとか変化するでしょ。結局追いかけて空振りになる。当たらない」と欠点を指摘。その上で、「素質は十分ですから、まず段階を踏んで貰いたい。焦ることない。18歳でしょ。最低でも2ヶ月くらいは2軍で経験を」と前向きに語った。

また、千葉ロッテの平沢大河については「絵に描いたようなバッティングをする」と絶賛した野村氏。「構えた位置から真っ直ぐスパンと(バットが)出てくる。無駄がない。見逃し方がよい。どっからでもかかってこいというイメージがある」と続けると「欠点を教えてほしい」と「開幕1軍」の札を挙げ、「スタメンですよ。楽しみな選手だ。オコエでも平沢でも。墓場で見てるよ」と目を細めた。

その他にも、野村氏は「青木(宣親)そっくりだ」という巨人・重信慎之介に「開幕1軍」の札を。阪神・高山俊にも「開幕1軍」と高評価を与えた。