清原和博容疑者の惜しまれる「慧眼」 まだ無名だったソフトバンク・柳田悠岐を絶賛
2日に届いた、清原和博氏が覚せい剤所持の疑いで逮捕されたという報せ。球界のみならず、スーパースターの逮捕は日本を揺るがしました。テレビ各局はニュース速報を流し、ちょうどスポーツニュースの時間帯だったこともあり、野球解説者は動揺し、言葉を失いました。
今後の捜査がどうなるかはさておき、かねてよりあった薬物疑惑が逮捕という形にまで発展したことで、清原氏の球界復帰への目はなくなったと言えるでしょう。根強い待望論もあった監督就任への道も断たれた格好です。
しかし、ナイとなると惜しくなるのが人情。清原氏の指導者としての手腕はいまだ未知数ですが、昨年の戦績を踏まえて氏の「慧眼」が再び注目を集めていただけに、非常に惜しまれる逮捕劇でした。
氏の「慧眼」というのは、2013年年頭に放映されたスカパー!のCMでのひとコマ。このCMは清原氏と盟友の桑田真澄氏が現役選手をドラフト形式で選抜しながら、理想のチームを作るというものでした。
その一幕で、清原氏は「キャンプですっごいヤツを見つけた」と切り出し、制作スタッフが用意した名札にはない選手を指名しました。センターの守備位置に自ら書き込んだ名前は「ソフトバンク柳田」。「今、日本人でスイングスピード一番速い、ビックリした」と清原氏は柳田選手を絶賛します。
当時はまだ一軍と二軍を行き来し、前年は一軍で68試合出場・5本塁打という成績だった選手を採り上げ、それが2015年には3割・34本・32盗塁のトリプルスリーを達成するのですから、「慧眼」と言わざるを得ません。決して才能だけで野球をやっていたわけではなく、見極める目もあったことがうかがえる、清原氏の指導力の一端を示すエピソードと言えるでしょう。
プロ野球界ではかつて江夏豊氏が覚せい剤所持による逮捕・実刑判決を受けたのち、解説者として復帰するという事例もありました。清原氏もまた解説者として野球に携わることはあるかもしれません。その際は、今度こそ「慧眼」を活かし、野球の魅力を伝えてほしいものです。
(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)
今後の捜査がどうなるかはさておき、かねてよりあった薬物疑惑が逮捕という形にまで発展したことで、清原氏の球界復帰への目はなくなったと言えるでしょう。根強い待望論もあった監督就任への道も断たれた格好です。
氏の「慧眼」というのは、2013年年頭に放映されたスカパー!のCMでのひとコマ。このCMは清原氏と盟友の桑田真澄氏が現役選手をドラフト形式で選抜しながら、理想のチームを作るというものでした。
その一幕で、清原氏は「キャンプですっごいヤツを見つけた」と切り出し、制作スタッフが用意した名札にはない選手を指名しました。センターの守備位置に自ら書き込んだ名前は「ソフトバンク柳田」。「今、日本人でスイングスピード一番速い、ビックリした」と清原氏は柳田選手を絶賛します。
当時はまだ一軍と二軍を行き来し、前年は一軍で68試合出場・5本塁打という成績だった選手を採り上げ、それが2015年には3割・34本・32盗塁のトリプルスリーを達成するのですから、「慧眼」と言わざるを得ません。決して才能だけで野球をやっていたわけではなく、見極める目もあったことがうかがえる、清原氏の指導力の一端を示すエピソードと言えるでしょう。
プロ野球界ではかつて江夏豊氏が覚せい剤所持による逮捕・実刑判決を受けたのち、解説者として復帰するという事例もありました。清原氏もまた解説者として野球に携わることはあるかもしれません。その際は、今度こそ「慧眼」を活かし、野球の魅力を伝えてほしいものです。
(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)