Facebookマーク・ザッカーバーグCEOの今年の目標はアイアンマンの「Jarvis」を作ること?
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さて、年も改まったところで今年の目標を立てた、という人もいるかもしれない。
「中国語を勉強する、毎月2冊は本を読む、毎日新しい人に合う……。」
実はこれ、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏の近年のチャレンジだったので、割と有名になった目標だ。また、これらは一般人にも、不可能ではない目標だった。
実際、TOEICの成績を上げることや資格取得、読書量を増やすことなどを目標に、頑張ってきた人も多いだろうと思うからだ。
しかし、同氏がFacebookに書き込んだ今年のチャレンジは、さすがに一般人には無理だ。さらりと書いてあるが、「本当にできるの?」という目標なのだ。
なんと、自分のアシスタントをAIで実現するという。それも映画『アイアンマン』に出てくる『Jarvis』みたいなものだというのだが…。
マーク・ザッカーバーグ氏をサポートするAIとは?
マーク・ザッカーバーグ氏は、家や仕事で自分を手助けしてくれるAIを作ることを今年の目標として掲げた。
しかも、アイアンマンに出てくる『Jarvis』みたいなものだよ、と軽く書いているが、あれはかなり高度な技術が必要だろう。
<You can think of it kind of like Jarvis in Iron Man.>
とりあえず、氏は既存の技術について調べ、その上で行動を始めるとしている。
まぁ、実際には『Jarvis』にはほど遠いものしかできないと予想するが、氏が言うには、自分の声を理解して音楽や証明、室温などを調整してくれるAIを作ると言う。
また、友人がドアベルを鳴らしたら、彼らの顔を確認して中に通すようなこともさせるらしい。
さらに、愛娘であるMaxちゃんの部屋に自分が居ないときに、何か起きたら自分に知らせる子守のできるAIでもあるという。
このAIは、仕事でも氏を助けることになる。
仕事上のデータをヘッドセットによって仮想現実化し、よりよいサービスを検討したり、組織運営の効率化を検証する事にも役立つようにしたいようだ。
今年のテーマは「発明」
マーク・ザッカーバーグ氏は、今年のチャレンジの他にテーマも掲げている。今年のテーマは『発明(invention)』だ。
既に氏は、発展途上国でもインターネットを利用できるようにするための『Internet.org』で太陽電池の飛行機や人工衛星を活用するプロジェクトを進めているが、自分の為に何かを“発明”したことが無かったのだと言う。
それで、今年のテーマが『発明』となった。自分の為の“発明”は、特別に知的な楽しみだそうだ。
いささか、趣味めいた事を言っているようにも聞こえるが、氏が自分の目標のために投入できる資源(お金や時間、技術など)が常人では想像できないスケールであろうことを想像すると、年内には驚くような成果が発表され、ニュースになるかもしれない。
そしてそれはきっと、Facebookのサービスにも活かされることで、我々にも利用できる技術として提供されることも期待して良いだろう。
マーク・ザッカーバーグ版『Jarvis』が楽しみだ。
【参考・画像】
※ Mark Zuckerberg - Every year, I take on a personal challenge to…
※ Sergey Nivens / Shutterstock
【動画】
※ Jarvis iterface and voice - YouTube
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