「絵文字」は日本発祥のものですが、今では日本だけにとどまらず、フィンランド政府による自国テーマの絵文字が登場したり、「Emoji」という単語がそのまま世界中で通用したりするなど、世界的に普及しています。そんな中、コンドームブランドのDurex(デュレックス)がセーフセックスを呼びかけるためコンドームの絵文字を制作し、Unicode公式化を目指すキャンペーンを実施しています。

Durex #CondomEmoji - Support an official Safe Sex Emoji! - YouTube

メールやSMSなどで絵文字を使うことで、例えば「I love you honey(愛してるよ、ハニー)」のような気持ちを短く簡単に伝えることができます。



コンドームブランドDurexの調査によれば、世界中の18歳から25歳の若者のうち80%が「絵文字で感情を表現する方がテキストメッセージより簡単だ」と回答していて、84%の若者は「セックスに関する話題に絵文字を使うと話しやすい」と感じているなど、絵文字は重要な役割を果たしています。例えば以下の絵文字は、両親が性行為について子どもに説明してあげる際の英語の慣用句「The birds and the bees」を表現。



ウインナーの入ったホットドッグと巻き貝の組み合わせや……



手の絵文字を使ったシンプルな表現。



バナナと桃の絵文字は想像がつきやすいかも。



「港」「朝食」「ハイヒール」「荷物検査」の絵文字を使って、一見すると分からないような表現方法もあります。



このように、複数の絵文字を組み合わせてセックスの意味を表す方法はいくつもありますが、安全なセックスを表現できる絵文字は今のところ存在していません。



また、Durexの調査結果からは、若者の3分の1以上はセーフセックスに関心がないことが判明していて、約半数は「自分はHIVに感染しない」と信じているそうです。そのため、12月1日の「世界エイズデー」に合わせてセーフセックスを呼びかけるべく、Durexではコンドームの絵文字を作ることにしたとのこと。



コレがコンドームの絵文字。シンプルながら、先端の突起やリング状に巻かれた構造など、コンドームの特徴をうまくとらえたデザインです。



Durexはセーフセックスのキャンペーン活動を行い、世界エイズデー当日に「コンドーム絵文字をUnicodeに導入する」というアイデアをUnicode Consortiumに提出する予定です。



Durexのグローバル・ディレクターを務めるVolker Sydow氏は、「セーフセックスの重要性を知ってもらう方法として、世界エイズデーは多大な影響力があります。モバイル端末を使ったコミュニケーションが増える中、コンドームの絵文字が正式に採用されれば、性感染症の予防や安全なセックスに近づくシンプルな方法のひとつとして絵文字を使うことが可能になるでしょう」と語っています。



コンドームの絵文字が気に入ったら、「#CondomEmoji」というハッシュタグをつけてSNSで共有してほしい、とDurexは呼びかけています。