全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。今回は、兵庫県の「ひょうご防犯ネット」へ寄せられた声かけ事案を取り上げたい。

ラップ調で誘ってみたが...。画像はイメージです(G Lauryさん撮影、flickrより)

リズム感では隠せない「下心」

2015年10月31日、22時ごろ。神戸市灘区新在家で、声かけ事案が発生した。

女子生徒が徒歩で帰宅途中、60〜70歳くらいの男に遭遇。男は女子生徒の横に座ると「遊ぼう、握手しよう、大阪行こう」と声をかけて握手してきた。男は更に女子生徒の肩に手をかけてきた為、怖くなった女子生徒は走って逃げたという。

関西で流行している新手のナンパ手口なのかもしれないが、どこかリズミカルな声掛け事案である。「遊ぼう」と「握手しよう」はまだ理解できなくもない。だが突拍子もなくいきなり「大阪行こう」とは流石にビックリである。

ちなみに、新在家から大阪までは電車でおよそ40分ほど。もし本当に大阪へ移動していたら、大阪着は大体23時前くらいになる。女子生徒の手や肩に触れたことも含めて、男の下心が透けて見える声かけ事案だ。

事案ウォッチ全国の事案情報を紐解き、ときに想像を膨らませながらご紹介。
本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。