2015年11月12日、ツイッターのトレンドに「米原発赤字」という言葉がランクインして、大きな注目を集めた。このキーワードは、日経ビジネスオンラインが公開した記事「スクープ 東芝、米原発赤字も隠蔽〜内部資料で判明した米ウエスチングハウスの巨額減損」が、ツイッター上でも大きな話題となったことを反映している。

この衝撃スクープの話題に、「米原発赤字」というハッシュタグ(#)が付けられて、拡散したようだ。

ところがトレンド入りした、このハッシュタグ「米原発赤字」を見て、まったく異なる反応を示した人たちがいたらしい。とくに滋賀県を中心に、関西方面に......。

○○鉄道がそろそろヤバいか?

米原駅(Yuya Tamaiさん撮影,flickrより)

その反応はというと――。

そう、上記のツイートにある通り、「米(の)原発(が)赤字」と読むところを、「米原(駅・滋賀県)発(の電車)が赤字」と読んでしまったのである。

米原駅は東海道新幹線・東海道本線・北陸本線、そして私鉄の近江鉄道が乗り入れる、東西交通の要衝。関西人にはおなじみの地名であり、「どこへ行く列車が赤字なのだろうか?」と心配する人が、続出した。

琵琶湖線? 米原始発の「しらさぎ」? 近江鉄道? 不安は募るばかりだ。「赤字って、時刻表の臨時列車だろう」という人もいる。

しかし今回の巨額赤字は、日本を代表する大手電機メーカー・東芝のこと。滋賀県を走る列車の話ではなかった。

このような勘違いは、よくある話だ。「米朝会談」という見出しを見ただけで、落語家の故・桂米朝師匠の高座があると勘違いする人もいたらしい。このほか広島県民なども、中国のメディア問題などを報じる記事を読むと、「中国新聞に何かあったの?」とそわそわするのだとか......。