えっ、「南アルプスの天然水」東日本ローカルなの!? 西では「××の...」
サントリーが販売する「南アルプスの天然水」。東日本の人間にとってはミネラルウォーターの「定番」ともいえる商品だが、実は西日本の小売店や自動販売機に存在しないことを、読者の皆様はご存じだっただろうか。
あれ、どこか違和感が...?
といっても、西日本に「天然水シリーズ」自体が全く存在しないわけではない。採水地の違いから、近畿・四国・中国地方では「奥大山の天然水」、九州・沖縄では「阿蘇の天然水」と名前を変えて販売されているのだ。
味や硬度もかなり違う
さっそくサントリー食品の広報室に確認を取ってみると、
「おっしゃる通りで、西日本では南アルプスの天然水は販売しておりません。近畿・四国・中国地方では奥大山だけ、九州・沖縄地方では阿蘇だけを取り扱っております」
との回答が。といっても、2003年に「阿蘇」が、2008年に「奥大山」がそれぞれ登場するまでは、現在の販売地域でも「南アルプス」が販売されていたそうだ。また、炭酸水やフレーバーウォーターの原料は全て南アルプスの水を使用しているため、西日本でもそのままの名前で販売されている。
3種類全て飲んだことがある人、少ないのでは?
ちなみに、同ブランドの公式サイト上にはそれぞれの味の特徴が記載されている。その記述を簡単にまとめると、以下のようになる。
南アルプス:硬度はおよそ30。すっきりとキレがよく、さわやかで清涼感のある味わい。
奥大山:硬度はおよそ20。口当たりがやわらかく、ある種、甘いといってもいいくらいのおいしさ。
阿蘇:硬度はおよそ80。程よいミネラル分を含んでいて、口当たりがよく、まろやかな味わい。
同じ天然水シリーズではあるが、その硬度や味わいは大きく異なるようだ。そうなると、飲み比べたくなるのが人情というもの。実際、筆者は先日九州を訪れた際に「阿蘇」を生まれて初めて飲んでみたのだが、正直な話「言われてみれば、確かにちょっと違うかも...」といったレベルでしか分からなかった。
もちろん、舌が繊細な人であれば味の違いがよりハッキリと分かる可能性もある。通販サイトで全種類取り寄せることが可能なので、1度飲み比べてみてはいかがだろうか。