話題の″温冷交代浴″に秘められた様々な健康効果

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最近はさまざまな健康法が雑誌やテレビ番組でも取り上げられています。そんな中でもよく話題にのぼる「温冷交代浴」という健康法、聞いたことがありますか?

これは簡単にいうと、冷たい水と熱いお湯を交互に浴びる入浴方法のこと。特に冷え性の人におすすめの健康法です。今回はこの温冷交代浴について、詳しい話を医師に聞いてみました。


温冷交代浴の方法


【温冷交代浴の基本】

  • 42度以上の熱めのお湯で2〜5分入浴

  • 続いて、冷水浴を30秒〜3分行う
  • ただし家庭では、温浴と冷水浴を交互に行うのは難しいとでしょう。ですから、お風呂で温まって上がる前に、15〜20℃の低温でシャワーを浴び、再び温浴をする…ということを3〜5回繰り返すとよいでしょう。


    温冷交代浴に期待できる、たくさんの効果!

    1. 熱の放出を減らす

    冷え性の人はお風呂でゆっくりと温まっても、すぐに手足が冷えてきてしまいます。温まった血管が広がったままの状態のため、体の中に取り込まれた熱が放出されやすくなってしまうのです。そこで、お風呂から出る前に冷たい水を浴びれば、血管が収縮して熱の放出を減らしてくれるというわけです。

    2. 血管のポンプ力アップ

    血管が開放と収縮を繰り返すことによって、血管のポンプ作用がアップします。

    ○全身への血流が良好に配分されるようになり、末梢の血行がよくなる

    ○老廃物、疲労物質が流され、足のむくみが改善される

    このように全身の血行がよくなるので、温泉では効能がより期待できるかもしれません。

    3. ダイエットに効果的

    温度刺激が自律神経に働きかけ、全身の筋肉の代謝をよりよくする効果が期待できます。これはダイエット効果への可能性へとつながります。

    4. 免疫力アップの可能性

    免疫力がアップすれば、風邪もひきにくくなります。

    血行が良くなることは、このように体に良い効果をたくさん生み出してくれるのです。


    温冷交代浴は、ここ注意!

    1. 少しずつ慣らすこと

    温冷交代浴の方法はいたって簡単ですが、入浴の際にいきなり熱いお風呂と冷たいシャワーを浴びると体が異常事態と感じてしまうことがあります。事前にぬるめのかかり湯を浴び、洗髪したり体を洗ったりして、体を慣らしてから始めることが大切です。また冷水を浴びる際も、いきなり全身に浴びるのでなく手足から少しずつ慣らすようにしましょう。

    2. 心臓病や高血圧の場合

    温冷交代浴は高血圧や心臓に持病を抱える方には、心臓への負荷が強すぎますのでおすすめできません。それでも行うのであれば、温・冷の温度にあまり差をつけないなどの工夫をしてください。また、風邪など不調があるときは避けるようにしてください。


    【医師からのアドバイス】

    温冷交代浴は、最低限のことに気をつけ、無理をしなければ簡単にできる健康法です。ご自身に合うかどうか、まず一度試してみてはいかがでしょうか。

    (監修:Doctors Me 医師)

    Doctors Me



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