2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第13節が23日に行われ、FC東京名古屋グランパスが対戦した。

 前節、浦和レッズ相手に今季最多の4失点で2連敗となったFC東京に対し、名古屋はリーグ戦3連敗中。ファーストステージははやくも残り5試合となり、終盤に向けて連敗ストップを狙う両チームの対戦となった。今節ホームのFC東京は、マインツへの移籍が騒がれている武藤嘉紀も先発。一方の名古屋は、永井謙佑とノヴァコヴィッチが2トップで先発出場し、川又堅碁はベンチスタートとなった。

 前半はホームのFC東京が主導権を握る。最初のチャンスは2分、左サイドの太田宏介からのクロスに、米本拓司がペナルティエリア内中央に飛び込んで頭で合わせるも、シュートはクロスバー上に外れた。22分には、エリア手前左寄りで獲得したFKから、太田のボールにファーサイドでフリーとなった森重真人がヘディングで合わせるが、GK楢崎正剛にキャッチされた。

 FC東京は32分、左サイドで獲得したFKから太田が中央へボールを送ると、エリア内で前田遼一がヘディングシュートを放つが、クロスバー上に外れた。一方の名古屋は39分に、CKからの流れでエリア内右の小屋松知哉がシュートを放つが、GK権田修一に阻止された。前半は、FC東京が素早い攻守の切り替えで主導権を握るも、得点を奪えずスコアレスで折り返す。

 リズムを掴めなかった名古屋は小川佳純を下げて川又を投入し、後半を迎える。48分、FC東京はエリア前から武藤が右足を振り抜くと、シュートは枠内に飛ぶが、楢崎にセーブされた。49分には右サイドからのクロスにエリア内中央でフリーの河野広貴が、ヘディングで合わせにいくも、ボールがわずかに高くシュートは枠を捉えられなかった。

 攻勢に出たい名古屋だったが、アクシデントが発生。ダニルソンが負傷し、59分に磯村亮太と交代した。FC東京は69分、左サイドの太田からのピンポイントのクロスに、エリア内中央で武藤が合わせに行くが、しっかりミートせず、楢崎にキャッチされた。71分には、ハーフライン付近から持ち上がった前田が、エリア手前でDFを1人かわし、シュートを放つが、楢崎が正面でキャッチした。

 すると73分、試合のペースを握っていたFC東京が先制を許す。小屋松がエリア内右から折り返しを入れると、中央の森重が対応するも、ボールはゴールに吸い込まれてオウンゴールとなった。名古屋は85分、途中出場の磯村がこの日2枚目のイエローカードで退場処分となり、数的不利となった。

 しかし試合はこのままタイムアップ。主導権を握っていたFC東京だが、オウンゴールの1点で名古屋に0−1の敗戦を喫した。FC東京は3連敗。名古屋は連敗を3でストップさせた。

 30日に行われる次節は、FC東京がホームで柏レイソルと、名古屋はホームでモンテディオ山形と対戦する。

【スコア】
FC東京 1−0 名古屋グランパス

【得点者】
0−1 73分 オウンゴール(森重真人)(名古屋)