みかんちゃんが話しかけてくれてます。会話して!

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私、その時の感情が表れやすいらしいです。いいことがあれば晴れやかだし、嫌なことがあれば声のトーンは低くなり、口調はつっけんどんに。本当に無意識なのですが、だからこそ始末が悪いというか……。

そんななか先月末、注目のアプリを見つけました。株式会社アスボが提供中の「彼女と話してストレスチェックΩ 萌え萌えとーきんぐ!」(以下、「萌えスト」)を活用すると、今の自分の“気分”を気軽にチェックできるらしい。
「昨年6月に労働安全衛生法(通称:ストレスチェック義務化法案)が成立され、従業員のストレスチェックが義務づけされました。しかし厚生労働省での法律なので、対象は従業員50人以上の会社で働いている人に限られます。そこで主にストレスが原因で離職し再就職していない若者へ、気軽にメンタルヘルス対策のきっかけを与えられれば……と、アプリ開発に着手しました」(担当者)

そんなこのアプリ、メンタルのチェック法が斬新なんです。まずアプリを起動すると4人の“萌えキャラ”が登場するので、彼女らと会話していただきたい。すると、話しかけたユーザーの声の特徴量から独自のアルゴリズムで気分を判定、現在の状態を教えてくれるというのです!
登場するキャラクターは、以下の4人。

萬処みかん(まんどころみかん)
新人CRC(治験コーディネーター)で、ヌレーネ先輩に憧れる薬学部卒の23歳。6歳の時にビタミンZ受容気候異常症にかかるも、治験を通じて治った過去がある。性格は楽天的でミーハー。患者さんの間ではおっちょこちょいで有名だが、社会人一年生として毎日奮闘中!

御薬袋ヌレーネ(みないぬれーね)
治験現場のCRCのホスピタリティ向上に意欲を燃やす、美人凄腕CRCの28歳。リゾートホテルや5つ星のホテルでコンシェルジュに従事したキャリアを持つ。趣味はハイヒール集め。

ナディア細方(なでぃあさいほう)
アスボメディコ医科学大学研究所に勤務する才女で、26歳独身。最年少19歳で医学博士号を取得し、勤務7年目を迎える。好きな手術は全摘出手術。趣味は元気な細胞の培養。友人の細胞は許可を得た上で全員コレクションしている。

紅莉栖桃菓(くりすももか)
みかんが担当する患者。2089年でも治療法がみつらない難病のビタミンY受容気候異常症にかかっており、17歳ながら学校へ行けない。おっとりした性格で、いつか健康になって自由に走り回りたいと思っている。悲劇的にもかかわらず、性格は明るい。

この面々と楽しき会話をすると、今の心理状況がわかるとのこと。しかも文字面との会話ではなく実際にプロの声優さんが彼女らの声を演じ、ユーザーと会話を展開してくれるそう。
兎にも角にもアプリを落とし、ストレスチェックに臨んでみましょうか! 早速、アプリ内「チェックする」ボタンを押すと、現れたのは“ももかちゃん”でした。彼女から「おにぃちゃん、ももかにオモシロイおはなししてぇ?」と声を掛けられたので、返答してみます。えっ、話の内容ですか? それは明かせないな……。

すると数秒後に合図の音が鳴り、「萌えスト度100%」と表示されてました(「萌えスト度」とは、“萌え”+ストレスの度合いを指す造語。100%が最も“萌え”度が高く、0%が最もストレス度が高い)。

うわぁ、我ながらゴキゲンじゃないですか!
ももか 「わぁ! すごいゲンキで気分よさそうだね! ねぇねぇおにぃちゃん、ももかにミックスフルーツスムージーつくってぇ〜?」
わかった。このアプリを使ってるとキャラクターに萌えて、自然と機嫌が良くなるんだ……。チェックしながら気分がアガるのなら、結果オーライなのですが!

ちなみに皆さん、このキャラクター達が発するセリフが興味深くないですか? ちょっと列挙してみます。
●みかん
「今何してるの?…わたし、君の声が聞きたくなっちゃったの! エヘへ」(問いかけのセリフ)
「わぁ! すごく元気そうだね! あ、もしかして一人でマカロン食べたのー!? ズルーい!」(萌えスト度が94点の時) 

●ヌレーネ
「さぁ、声紋検診の時間よ! 何か話なさいよ」(問いかけのセリフ)
「バカ! こんなにストレス溜まる前に、あたしに言いなさいよ!! 少しは頼りなさい!」(萌えスト度が3点の時)
●ナディア
「おはようございます。声紋検診のお時間です。『ナディアガイチバン』と発声してください」(問いかけのセリフ)
「元気がないアナタは嫌いです。ワタシの好きな元気な研究サンプルに早く戻ってください」(萌えスト度が29点の時)
●ももか
「調子いいんだねぇ。じゃぁ…ももかの国語の宿題手伝ってぇ?」(萌えスト度が94点の時)
「怒ってるのぉ!? ももかは眉間にシワがある人より、目じりにシワがある人がスキ〜」(萌えスト度が52点の時)

そんな同アプリ、音声の物理的な特徴量から気分状態を測定する技術「Empath(R)」を採用しているとのこと。東京大学、奈良先端科学技術大学院大学等での研究領域や、株式会社NTTドコモの被災地支援事業でも活用される技術を駆使しているそうです。
「『精神状態の確認』、『自身の状態を知り行動に活かす』、『可愛いキャラクターとの会話を楽しむ』が、このアプリの目的です。ストレス原因で離職した若者が気軽に“萌えスト度”を計り、精神的健康の状況を把握して自信を持ち、再就職活動などの原動力となれば幸いです」(担当者)

萌えスト度は一日3回計測することができ、これを習慣化していけばアプリが精神状態をグラフ化してくれます。なるほど、徐々にグラフ線が上昇していけば自信の元になるでしょうな!

ちなみにこの「萌えスト」、現在はウェブサイト「aSBo(アスボ)」のユーザー登録キャンペーンとして先着1万人のみ無料提供中だそうです。(1万人を超えると税込270円で提供予定)
「今後、反響次第ではキャラクターが増える可能性もありますし、登場キャラのイラストパターン追加も検討中です。また、現在は約350のボイスが収録されているのですが、データ容量の許す限りボイスを追加していきたいと考えております(目標は1000ボイス)。iPhone版についてもリリースできればと考えております」(担当者)

正社員じゃない我々にはありがたく、離職中の若者には自信の源になるであろうこのアプリ。いや、それ以前に、一日3回の“萌えスト度チェック”が待ち遠しくなってしまいました。あまりに萌え過ぎて!
(寺西ジャジューカ)