トップアイドルの兵役にファンも嗚咽(JYJ日本公式サイトより)

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 3月31日、韓国人気グループ「JYJ」のメンバーであり、元東方神起のセンターでもあったジェジュン(29)が韓国陸軍に入隊した。

 直前の3月24日には、韓国ドラマ『トライアングル』のファンミーティングを横浜アリーナで開催し、入隊前のラストスパートとばかりに日本のファンにアピール。そこでは和気あいあいと他の出演者とトークしたり、お約束のファンからのメッセージに号泣したりなど和やかだったようだ。

日本でも「最後の出稼ぎ」を実施

 一方で、その前日には彼がアート・ディレクターとして参加するブランド『モルダー』のジャパン・ローンチング・イベントが新宿で開催され、夜の部のショーケースで出演したものの、イベント自体がグダグダで、稼ぐなら「今でしょ!」とばかりに金、金といったお寒い雰囲気が漂っていたとの報告もある。

 世界中(ことにアジア圏)でのK-POPブームの起爆剤は、5人だった頃の東方神起であることは確かだ。分裂騒動(所属事務所に対して訴訟を起こし移籍したメンバー3人による「JYJ」と、残る2人による「東方神起」とに分かれた)があったとはいえ、知名度はトップクラスのアイドルがついに入隊、つまり芸能界から2年間も消えるわけであり、駆け込みで稼げるだけ稼いでおきたい!……と考えるのはショービジネスならば当然だろう。

兵役で韓国人気芸能人がごっそり消える!?

 兵役は、韓国人男性ならば避けて通れないこととはいえ、今年はジェジュンの他にもK-POPブームを支えてきたアイドルの入隊ラッシュで、韓国芸能界は戦々恐々としている。

 韓国では20代のうちに兵役の義務を果たさなければならないため、ざっと挙げるだけでも、1986年生まれであるSS501のリダ様ことキム・ヒョンジュン、東方神起のユンホ、SUPER JUNIORのドンヘ&ウニョク、JYJのユチョン、1987年生まれである俳優イ・ミンホやイ・スンギ、BIGBANGのT.O.P、チャン・グンソク、SUPER JUNIORのリョウク、2AMのスロン、JYJのジュンスといったあたりが“入隊ギリギリ組”なのだ。

 もしこの中から少なくない数が入隊するとなると、韓国芸能シーンにゴッソリと穴があく感は否めない。

軍隊に「入る入る詐欺」でファンを煽る陣営も

 しかも、誰も入隊スケジュールを公表しないため、映画やドラマのキャスティングで「入隊前ラスト!」と大きく銘打てるかどうかわからないという問題もまた、現場を悩ませる。

 とくに制作会社などはヤキモキしているのだが、これを逆手に取ってか、何年か前からは「(入隊)そろそろかも?」と匂わせてファンを煽る、「入る入る詐欺か!?」とでも言いたくなるようなアイドル側のやり口も登場するようになった。

 実際、入隊前のコンサートともなれば、「会えるのはこれで最後かも!?」とのファン心理によりチケットが即ソールドアウトの勢いとなり、アイドル自身や運営側にとっては逃せない“稼ぎ時”でもあるのは確かだ。というのも、兵役中2年間の“不在”の間に、他の誰が一躍スターに躍り出るのかわからないし、その時、スターとしての自分の椅子は残っているのかなど誰も保証してくれないのだから。

 もちろん、今までも入隊したアイドルはいたし、除隊後に再び芸能界で活躍している俳優もいるけれど、実は、ジェジュン級のビッグネームの入隊は初のこと。それでも、ある程度のスターが強制的に芸能界から“退場”させられるというのは、新陳代謝としてはいいことなのかもしれない。

 とはいえ、この低迷するK-POP界において大きな痛手であることは間違いないだろう。

 MCでK-POPアイドルがなにかと口にする「待っていてください」の台詞がかなり切実なのはわかっていたけれど、一時期のK-POPブームを支えたアイドルがごっそりいなくなり、情報も入りにくく、リリースも減る中で、本当に日本のK-POPファンが「待てる」かどうか、今、試されているのかもしれない。

(文/ヨコヤマユー子)