「ライブドア」、社名とも離別
経営再建中のライブドアは27日、「ライブドアホールディングス」への社名変更など12月22日開催の定時株主総会に提出する議案を決議したと発表した。「グループが団結して経営改善をするため」(同社)などとしており、社名変更は来年4月2日を予定している。
そのほか、平松庚三社長を除く全取締役を一新する役員人事案も決定。ライブドアグループの常勤2人と、第2位株主の宇野康秀・USEN社長ら2人、元ソニー役員1人の社外取締役3人がそろって退陣。ライブドア顧問弁護士を務める蒲野宏之氏、USEN取締役の高垣佳典氏、大株主の外資ファンドが推す米国人のニコラス・べネシュ氏、ジョージ・ケラマン氏の計4人を社外取締役として新たに受け入れ、新しい経営体制を始動させる。
さらに、100株を1株にする株式併合も議案として提出する。同社の発行済み株式は現在約10億5000万株だが、4月2日の併合後には1050万株になる。“堀江体制下”で行われた度重なる株式分割で膨張した株数を大きく減らすことで、株券発行のための経費圧縮などを図る。
同社は22日に金融部門の売却を取締役会で決議し、その同じ日に清水幸裕副社長が出席して記者会見を開いたばかり。その際、清水副社長は自身の辞任については触れたものの、グループの方向性に関する言及はなかった。同議案は先週行われた取締役会で決議されたが、報道の後手に回る形で週明けの開示となった。
また、27日発表された06年9月通期(05年10月〜06年9月)の連結業績によると、ライブドアオート(カーチスに改称)、セシール、メディアエクスチェンジの連結化や、金融部門の投資銀行業務などかつての拡大路線の“遺産”が上期のみ限定的に奏功し、売上高は前年比76%増の1379億円と増収になった。かつてグループの8割超を占めていた金融部門の売上げは、全体の35.4%にあたる489億円にとどまった。
利益面では軒並み赤字に転落。営業損失は22億円(前年は127億円の黒字)、経常損失は21億円(同113億円の黒字)、純損失は408億円(同155億円の黒字)となった。
貸借対照表によると、前年に948億円有していた現預金は705億円に減少した。
ライブドア単体では、売上高が前年比39.3%減の56億円、営業損失が52億円(前年は22億円の赤字)、経常損失が45億円(同14億円の赤字)といずれも赤字幅を膨らませた。純損失は293億円(同7億円の黒字)と最終赤字に転落した。【了】
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そのほか、平松庚三社長を除く全取締役を一新する役員人事案も決定。ライブドアグループの常勤2人と、第2位株主の宇野康秀・USEN社長ら2人、元ソニー役員1人の社外取締役3人がそろって退陣。ライブドア顧問弁護士を務める蒲野宏之氏、USEN取締役の高垣佳典氏、大株主の外資ファンドが推す米国人のニコラス・べネシュ氏、ジョージ・ケラマン氏の計4人を社外取締役として新たに受け入れ、新しい経営体制を始動させる。
同社は22日に金融部門の売却を取締役会で決議し、その同じ日に清水幸裕副社長が出席して記者会見を開いたばかり。その際、清水副社長は自身の辞任については触れたものの、グループの方向性に関する言及はなかった。同議案は先週行われた取締役会で決議されたが、報道の後手に回る形で週明けの開示となった。
また、27日発表された06年9月通期(05年10月〜06年9月)の連結業績によると、ライブドアオート(カーチスに改称)、セシール、メディアエクスチェンジの連結化や、金融部門の投資銀行業務などかつての拡大路線の“遺産”が上期のみ限定的に奏功し、売上高は前年比76%増の1379億円と増収になった。かつてグループの8割超を占めていた金融部門の売上げは、全体の35.4%にあたる489億円にとどまった。
利益面では軒並み赤字に転落。営業損失は22億円(前年は127億円の黒字)、経常損失は21億円(同113億円の黒字)、純損失は408億円(同155億円の黒字)となった。
貸借対照表によると、前年に948億円有していた現預金は705億円に減少した。
ライブドア単体では、売上高が前年比39.3%減の56億円、営業損失が52億円(前年は22億円の赤字)、経常損失が45億円(同14億円の赤字)といずれも赤字幅を膨らませた。純損失は293億円(同7億円の黒字)と最終赤字に転落した。【了】
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