2005年のストーカーの認知件数は、04年に比べ1183件減少したことが、9日までの警察庁のまとめでわかった。ストーカー行為の被害者は、女性が88.7%で、被害者の年齢は20〜29歳が38.7%ともっとも多かった。

 05年に認知された、ストーカー規制法に抵触するなどの事案は、1万2220件で前年より8.8%減少。ストーカー規制法の適用状況では、「警告」や「検挙」は減少したものの、「被害を自ら防止するための措置の教示」や「防犯ブザー等の被害防止物品の貸し出し」などの「警察本部長等の援助」は213件(前年比15.7%)増加の1569件だった。

 被害者の性別をみると、女性が88.7%で男性が11.3%。行為者の性別は、女性が10.3%で男性が89.7%だった。「行為者との関係」として、もっとも多かったのが「交際相手」(57.1%)で、「配偶者」(13.2%)を含めると、恋愛関係にあったものだけで70.3%を占めた。

 動機は、「好意の感情によるもの」が61.9%、「好意が満たされず怨恨の感情」が35.4%で、好意の感情に端を発するものが97.3%を占めた。【了】