26日、代官山にオープンした高級コンビニエンスストア「SEIJO MARKET 代官山店」には、高価な輸入ワインやチーズなどが並ぶ(撮影:常井健一)

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高級スーパーを展開する成城石井は26日、東京都渋谷区にある“超一等地”の代官山に、高級コンビニエンスストア「SEIJO MARKET」の第1号店を開いた。高級食材などの品ぞろえを充実させ、年中無休の24時間営業を行う。

 1人暮らしや少人数家族の30−50代の女性をターゲットに、30-50種類のお惣菜、輸入もののチーズやお菓子、お茶類など、「デパチカ」や高級スーパーで扱う高価格帯の商品をコンビニ業態で提供。同コンビニ限定のドイツ製自然派化粧品や、観葉植物、6000円台の輸入ワインまで、5000種類をそろえた。

 売り場面積は50坪、客単価は700円で、1日あたりの売り上げは普通のコンビニの2倍弱の100万円を見込む。高所得層が多い地域や、ビジネス街での多店舗展開を進め、フランチャイズも含めて2006年度内に60店舗、3年以内に260店体制をめざす。四方田豊社長は「価格よりも高品質を、身近でいつでも求めたい方のために開発した業態」と話した。

 レックス・ホールディングス<2688>傘下の成城石井は首都圏と名古屋に、高級スーパー32店舗を展開、最近では集客力の高い「駅ナカ」へ積極的に進出している。レックスは、同じく傘下にあるam/pmジャパンでも、女性向けの新型 コンビニ「ハピリィ」を今月19日に都内に開店したばかりで、「SEIJO MARKET」の始動を機に、これまで中心だった外食産業から小売業など多業態展開を加速する。【了】