展示会場の一つ「うるとらカフェ」の店内の様子(撮影:東雲吾衣)

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 「ほっとけない世界のまずしさ」を標榜(ひょうぼう)する、ホワイトバンド・キャンペーンを早稲田から発信したい―。早稲田大学の学生12人で活動する「TEAMホワイトバンド」が主催する「ホワイトバンド写真展」が、早大周辺のカフェや学食などで開催されている。9日まで。

 同写真展は、貧困撲滅キャンペーンを展開するホワイトバンドの意義を多くの人に知ってもらおうと開かれているもの。「子供たちの笑顔の先にある貧困の撲滅」を目指し、展示会場のカフェでは「フェアトレード」で東ティモールから取り寄せたコーヒー豆を使ったコーヒーを飲むことができる。

 ホワイトバンド・キャンペーンとは、世界の貧困撲滅を訴えるため白いリストバンドを身に付けるという運動。貧困を生み出す「仕組み」を変えようと、各国の市民が政府に対して具体的な貧困削減に向けた施策を要求する「政策提言」を行うことなどを主な活動としている。

 「TEAMホワイトバンド」の代表・清水慶子さんは、収入の40%以上を広告活動費などが占めると批判されているホワイトバンドについて「日本にいては貧困のことなど考えない。ホワイトバンドはきっかけ作り」と話した。また「人の意識を変え、貧困の構造そのものを変えることも大切だ」とホワイトバンド運動の意義を語った。

 展示会場のひとつである「うるとらカフェ」の店内には、「すべての子供たちに"夢"を描く権利がある」として、子供たちの笑顔の写真が並んでいる。

 7日には、早稲田大学大隈講堂前で「ホワイトバンドよさこい@早稲田」とし、鳴り子の音とともに早稲田の地に「ほっとけない」想いを響かせるイベントが開催される。【了】

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