【ファンキー通信】自殺者多数・・・サラリーマンを襲うブルマン症候群とは!?

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 休み明けの月曜日は、サラリーマンやOLさんなど、社会人にとってその1週間の仕事が始まる大事な日。でも月曜日の朝って「これから、また1週間仕事が続くのか・・・」と、何か憂鬱な気分になってしまうことも多いですよね。

 この憂鬱な月曜日の気分、単なる気持ちの問題では片付けられない深刻な問題になりつつあるんです。それが「ブルーマンデー症候群」と呼ばれる心の病なんです。

 「ブルーマンデー症候群」とは、ブルー(憂鬱)なマンデー(月曜日)の名の通り、月曜日の朝になんとも憂鬱な気分になり、心身に不調をきたすことを指す。重度の症状の場合、会社に行こうとすると、とたんに激しい頭痛や吐き気、下痢などの症状がでてしまうケースもある。

 長年、ブルーマンデー症候群の治療に携わり、「月曜の頭痛を止める本」(ベストセラーズ)などの著書がある初台関谷神経科クリニックの関谷透院長によれば「男性はリストラや社内環境の変化にストレスを感じている中高年の管理職、女性は20代の1人仕事が多いシステムエンジニア系の職業についている人が、患者として多い」という。日本の会社では休み明けの月曜日の朝に重要な会議や打ち合わせ、プレゼンなどがある場合が多く、その精神的なストレスも原因のひとつになっているようです。

 また、厚労省保険統計課が今年1月に発表した人口動態分析の自殺死亡統計によれば、自殺者約3万2000人(平成15年)のうち、「平成15年の1日平均自殺死亡数を死亡曜日別にみると、「月曜日」は男80.7人、女27.3人と最も多くなっており、「土曜日」は男53.5人、女21.2人と少なくなっている」(自殺死亡統計の概況 人口動態統計特殊報告)ことが判明。厚労省が自殺を曜日別で統計を行ったのは今回が初めてであり、数字的にもブルーマンデー症候群の深刻さが明らかとなったわけです。

 程度の差こそあれ、社会人の誰しもが経験のあるこの症状、なにかいい克服法はないのでしょうか?

 「最も大事なのは日曜日の過ごし方。よく土曜日は遊んで日曜日は翌日に備えて家でゆっくり過ごすという人がいますが、実はこれが一番よくないですね。日曜日はスポーツなどで体をしっかり動かしたり、夜は友人や恋人と楽しく過ごすなど、あまり翌日の仕事のことは考えずに楽しく過ごすことが一番の薬です」(関谷さん)

 よく笑い、よく遊び、よく眠る。現代人の心の病の治療には、そんな当たり前のことが、一番必要なのかも。(文/verb)