議員会館前で座り込む元抑留者ら(撮影:小木曽浩介)

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第二次世界大戦後に旧ソ連のシベリアやモンゴルなどに抑留され、強制労働させられた元日本軍人ら約40人が23日、真相究明や未払い賃金の補償などを求め、東京都千代田区の衆議院第2議員会館前で座り込みを行い、国会議員らに訴えた。

 元軍人らの要求は、◆抑留に関する真相究明と情報公開◆邦人保護の責任を果たせなかった政府からの謝罪と反省◆労働の対価としての未払い賃金を含めた補償措置◆スターリンが抑留を命じた8月23日に政府主導の慰霊事業を実施―の4点。「同情」や「見舞い」、支給が検討されている旅行券ではなく、解決のための立法措置を求めた。

 同様の座り込み運動は02年11月に始まり、今回が5回目。平均年齢が83歳と高齢化したため、座り込みは今回で終了するという。今後は法案を審議する委員会の傍聴などの活動を続けていく。【了】