血圧計で測定したデータはパソコンのモニターに表示され、ケーブルテレビ網を介して介護施設などに送られる(撮影:吉川忠行)

写真拡大

ケーブルテレビ(CATV)事業者向けのシステム構築などを手がけるシンクレイヤ(愛知県名古屋市・山口正裕社長)<1724>は、東京都江東区の東京ビッグサイトで17日まで行われているCATVの展示会「ケーブルテレビ2005」に、CATV網を在宅介護に利用するシステムを出展している。

 同社の健康アダプター「SKA-100」は、CATVモデムやLANの端子を内蔵。血圧計の値をパソコンやテレビに表示すると同時に、CATV経由で介護施設などにデータを送信する。システムの利用例として、施設側が異常を発見した場合、医師に連絡を取ることを考えている。

 また、押しボタンを接続すると、ボタンが押されるたびに施設へ安否確認のメールが送られる仕組みにもできる。同社は「介護施設に連絡が行くだけならば、従来の緊急通報システムと違い、気兼ねなくボタンを押してもらえる」と、お年寄りなど機器を利用する側の目線で開発したという。

 同社は6年ほど前から大学などと連携して在宅介護にCATVを活用することを模索してきた。現在は県内の老人ホーム向けに同種のシステムを納入している。【了】

■関連記事
「ケーブルテレビ2005」が開幕

■関連掲示板
シンクレイヤ