新型『セレナ』を紹介する日産の志賀COO(撮影:吉川忠行)

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日産自動車<7201>は31日、6年ぶりのフルモデルチェンジとなるミニバンの新型『セレナ』を発売した。

 エンジンは2リットルで2.2リットル並みの低速トルクとフラットな特性を実現した次世代型の「MR20DE」を搭載。税込み価格は2WDで210万円から238万3500円、4WDで238万円から266万7000円。

 「行動的で頼れるお父さんを意識した」(志賀俊之COO)という同車は、5ナンバークラスでトップレベルの広い室内と、大人3人がゆったり座れる最後部の3列目シートが特長。国内の月販目標台数は6000台を見込んでいる。

 発売に合わせ同日、同社として今年度初となる新車発表会が都内で開かれ、実務上のトップに4月に就任した志賀俊之最高執行責任者(COO)は、失速がささやかれるミニバン市場について「市場全体が横ばいに推移している中で、安定したセグメントだと考えている」と述べた。

 国内ミニバン市場では、今月に入り、三菱自動車が『グランディス・スポーツギア』、ホンダが3代目『ステップワゴン』をそれぞれ発表。ホンダが旧型と同価格に据え置いて攻勢をかける中、日産は「この大きさを含めて、この商品に織り込んだバリューは引き上げた。このバリューと商品の価値をこの価格帯でご判断いただきたい」」(志賀COO)と車室の広さを強調して攻め込む。【了】

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