「クイック・ジャパン」(太田出版)vol.111

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 アイドルグループ・ももいろクローバーZのファンを「モノノフ」と呼ぶのはおなじみだが、日本一有名なモノノフといえばやはりマー君ことニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手だろう。

 楽天時代からももクロの楽曲を自身の登場曲に使い、ももクロのメンバーカラーで彩られた特注グラブで練習を行っていたこともあった。そして、ヤンキース移籍後は、マー君のために作られたももクロの楽曲「My Dear Fellow」を登場曲として使用。ももクロ公認の超VIP扱いのモノノフなのだ。

 そんなマー君だが、ここ最近、急激な"ももクロ離れ"がまことしやかに囁かれている。

 そのきっかけとなったのが、今年の10月のこと。マー君のツイッターのプロフィール欄にあった「モノノフ」という文字が消え、代わりに「アイドルが好きです」という言葉が書かれたのだ。

 そして、その頃からマー君のツイッターは、ももクロ以外のアイドルに関する投稿が増えていく。

 まず、10月6日。モーニング娘。'14のニューヨーク公演を妻・里田まいとともに鑑賞したマー君。「彼女達の単独でのLIVEは2012年以来でしたが、相変わらずのスキルの高さに圧倒されてしまいました!!!!」などと、ライブの感想を語っている。

 続いて10月8日。今度はNMB48の山本彩について、「山本彩ちゃんがTwitterを始めたみたいなので早速フォロー!」と、いかにもアイドルファンっぽいことをつぶやいた。

 そして、10月11日には「昨日は乃木坂46のアンダーライブに行ってきました。メンバーの方々とファンの方々が一体となっていて熱量が物凄かったです!!!! また行きたいなぁー(^-^)/」と、前日の乃木坂46のライブの感想を投稿しているのだ。

 マー君が楽天で24勝0敗という脅威の記録を打ち立てた2013年。その年の12月発売の「クイック・ジャパン」(太田出版)vol.111では、「2013年の英雄」と銘打ち、ももクロとマー君が表紙を飾っている。そして、同誌に掲載されている「密着ドキュメント in 仙台 2013年の英雄」というテキストには「今号の表紙は二〇一三年を象徴する一枚であると同時に、二〇一四年からの希望の光でもある、と信じている」とある。

 たしかに、ももクロとマー君の6ショットは2013年の象徴だったかもしれないが、ももクロ以外のアイドルのことばかりつぶやいている現在のマー君の様子を見る限りでは、少なくとも「2014年の希望の光」とは言い難いような......。

 さらに年末に向けて、マー君の"ももクロ離れ"は加速していく。11月26日には横浜アリーナで行われたモーニング娘。'14の道重さゆみ卒業コンサートを鑑賞。12月14日には有明コロシアムでの乃木坂46クリスマスライブを鑑賞。12月16日には「第4回 AKB48紅白対抗歌合戦」に審査員として出演。といったように、やはりももクロ以外のアイドルばかりを見ているのだ。

 10月以降、ももクロと絡んだのは12月3日に放送された『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)のみ。ここで、ももクロはマー君の目の前で登場曲「My Dear Fellow」を披露したのだが、それを見るマー君の姿が微妙だったとの声も聞こえてくる。あるアイドルファンはこう話す。

「ちょっと前のマー君なら、もっと満面の笑みでももクロを見ていたと思うんですが、今回はちょっと冷静な表情でした。こんなことを言ってはアレですが、推し変したファンが"元推し"を見るときの表情みたいでしたよ。ちょっと気まずそうな感じというか」

 たしかにここ最近のマー君の動向を見ると、ももクロから別のアイドルへと推し変したと思われても仕方ない状況だ。やはりももクロには飽きてしまったのか? 業界内ではこんな噂も出ているという。アイドル界隈に詳しい芸能記者が明かす。

「いまマー君が一番お熱を上げているのが乃木坂46なんですが、一説では乃木坂の運営サイドからマー君個人に対して強烈なプッシュがあったなんていう話もあるようです。たしかに、今年の頭くらいから秋元康さんは若手が育たないAKB本体よりも乃木坂の売り出しに必死になっていたんですよ。ここでマー君を引き込めれば、宣伝効果も大きいですから。乃木坂は紅白を逃してしまった分、年末はマー君でアピールっていうことなのかもしれないですね」

 しかし一方で、ももクロサイドに理由があるという説も。別の芸能ライターはこう話している。

「今年のももクロは、3月の国立競技場、7月の日産スタジアムと、2つの大きなライブを行いましたが、全国ツアーもなく、活動としては少々物足りないものでした。つまり、マー君がももクロを観に行くようなチャンスそのものがなかったんです。そもそもマー君は、アイドル全般が好きなDD(誰でも大好き)ですから、ももクロの動きがないならほかのアイドルに行くのは当たり前のこと。むしろ、推し変されたのはライブをしないももクロのせいといってもいいのでは?」

 2014年2月発売の「SPA!」(扶桑社)14年2月11・18合併号では、マー君とSKE48・乃木坂46の松井玲奈が対談をしているのだが、そこでこんなやりとりがあった。

 記者から「SKEはアイドルに順番をつけた場合、ぶっちゃけ何番目ですか?」と訊かれたマー君。松井玲奈の手前、明言こそしなかったが、取材陣にだけこっそり数字を伝えようとし、松井に「2番」だとバレてしまう──

松井「でも嬉しいです。高評価! それより私は『1番』が気になりますね。(田中の目を見つめて)『1番』はだ・れ・で・す・か?」
田中「(こらえ切れずに噴き出す)」
松井「察したほうがいいですか?」
田中「はい、察してください!」
松井「では察する方向で!(笑)」

 おそらく、この時のマー君の「1番」はももクロだったに違いない。松井玲奈はそれを察していただろうが、もしも今同じ質問をしたらどうなるだろうか。おそらく「ももクロが1番ではない」ということを察することになりそうだ......。

 さて、余談だが、マー君の妻である里田まいが所属するカントリー娘。が「カントリー・ガールズ」と名前を変え、新メンバーを迎え入れて2015年から本格的に再始動する。里田は「スーパーバイザー」という立場での参加のため、実際にアイドル活動に復帰することはなさそうだが、マー君にとっては「妻のグループ」であることは間違いない。そもそも、アイドルファンになったのもモノノフになったのも里田の影響だったマー君。妻の猛プッシュがあれば、2015年はカントリー・ガールズに推し変してしまうかも!?
(田中ヒロナ)