大久保嘉人、父の命日にサプライズ。母は「まさか選ばれるとは」

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12日、サッカー日本代表アルベルト・ザッケローニ監督は、W杯ブラジル大会に出場する日本代表メンバー23人を発表した。場内にどよめきが起きたのは川崎フロンターレに所属する昨シーズンのJリーグ得点王・大久保嘉人の名前が告げられた時だ。

同日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では「大久保"驚き"の代表選出　亡き父との約束」と題し、ちょうど一年前の5月12日、61歳で他界した父・克博さんの悲願でもあった大久保の代表復帰を伝えた。

「日本代表に入れ。もう一回入れみたいな。それは（遺言書に）書いてました。約束みたいな感じですね。そこまで入ってほしかったんだなっていうのは感じましたし、（代表に）入りたいのは強くなりました」。昨年11月、同局の取材にこう答えている大久保。2012年2月のアイスランド戦以来となる代表選出は、「今まで一回しか選ばれてないので、選ばれれば当然サプライズっていうのは自分の中ではすごいありましたね」と語っていた。

そんな折、ザッケローニ監督の口から「オオクボ」と発せられると、自宅のテレビで発表を見守っていた母・千里さんは、両手を合わせて「あっ」とソファーにのけ反り、目を丸くして「わ、わあ。入ったー。まさか選ばれるとは思いませんでした。嬉しいです。本当に。まだ信用できません。お父さんが見守ってたんですよね」と涙を流して喜んだ。

その後、会見に臨んだ大久保は父のことを訊かれると「“嘉人、よかったな”って言うんじゃないですかね」とコメント。父との約束を果たしたその先にブラジルではどのようなプレーを見せるのか――。