NTTドコモ、下り最大225Mbps対応「LTE-Advanced」を2014年度中に導入へ!LTEにリソース集中で、2014年度末にLTE基地局を9万5300局に

NTTドコモLTE-Aで下り最大225Mbpsを導入へ!

NTTドコモは25日、2014年3月期(2013年度)第4四半期(2014年1〜3月)の決算を発表し、今後の経営方針として高速通信規格「FDD-LTE(LTE)」を強化すべく、リソースを集中して基地局設置を積極的に行うほか、次世代通信規格「LTE-Advanced(LTE-A)」を2014年度中に導入して下り最大225Mbpsサービスを提供する計画であることを明らかにしています。

基地局設置については2013年度末に55300局だったのを2014年度末には95300局と1.7倍、また、下り最大100Mbps以上に対応したLTE基地局についても2013年度末に3500局だったものを2014年度末40000局へと10倍に増やす予定だということです。

その他、さまざまな指標が公表されていますが、本記事では主にLTE関連のネットワーク周りについてまとめて紹介します。なお、本日25日17時から決算説明会の模様がインターネットなどによるライブ中継される予定となっています。

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スマートフォン利用数は2013年度末に2435万契約(前年度比30%増)まで増加し、このうちLTE比率は79%(約1924万契約)に増加。2012年度末のLTE比率が47%だったことを考えると、2012年度がLTEスタートとすれば、2013年度はLTEが着実に広がったと言えるかと思われます。

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また、スマートフォン以外のタブレットやモバイルWi-Fiルーター、データ通信端末も含めたLTE契約数は2013年度末に2197万契約と前年度比90%増とほぼ倍増。これによって、LTE契約数ではVerizonやAT&Tに続く世界第3位となっているということです。

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一方で、都市部などでは通信速度が逼迫するなどの課題もあり、さらなるLTE強化へリソースを集中するとのこと。そのため、2014年度設備投資の見通しとしては通期で6,900億円のうちLTE投資が4,650億円と、2013年度のLTE投資3,878億円から増加させるということです。

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LTE基地局も2013年度末に55300局だったのを2014年度末には95300局と1.7倍、また、下り最大100Mbps以上に対応したLTE基地局についても2013年度末に3500局だったものを2014年度末40000局へと10倍に増加させる計画。

これにより、2014年度末に4G(Xi、LTE)を3G(FOMA、W-CDMA)と同程度にまで持っていくとし、これまではトラフィック(通信)が多いところから導入してきましたが、これを全国的に広げ、人口カバー率でも99%近くまでいく予定だとしています。

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また、すでに発表済みの今夏から開始予定のLTEによる音声通話サービス「VoLTE(ボルテ)」につても紹介されていました。今年5月中旬にも開催される「2014年夏モデル」のスマートフォンで対応予定となっています。

さらに、LTE-Advancedについて同社ではすでにLTE対応サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したマルチバンド対応の屋内基地局装置および屋内アンテナを開発したことを発表しており、これらの基地局やアンテナを含めた設備を設置することでLTE-Advancedを導入するものと見られます。

現在、NTTドコモでは800MHzおよび1.5GHz、1.7GHz、2GHzの4つの周波数帯でLTEを提供していますが、上記のマルチバンド対応の屋内基地局装置および屋内アンテナはこのうちの1.5GHzおよび1.7GHz、2GHzの3周波数帯に対応し、2つの周波数帯をキャリアアグリゲーション(CA)によって束ねることで下り最大225Mbpsを実現します。なお、LTE-Advancedを利用するには対応機種が必要となります。

記事執筆:memn0ck


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