広西チワン族自治区南寧市内の工事現場で10日午前11時ごろ、コンクリートポンプが爆発した。同事故で作業員1人が負傷した。吹き飛ばされて倒れ、爆発で上に吹き上げられたコンクリートなどが降り注いだ。広西新聞網が報じた。

 作業員は建設中のビル前で、コンクリートに圧力をかけて階上に送るポンプを作業していた。ポンプは前触れなく、いきなり爆発したという。

 「バン!」という音とともに、泥状のコンクリートが十数メートルの高さに吹き上がった。ポンプから部品が飛び散り、機械油がまき散らされた。ビル1階部分にすでに取り付けていたガラス扉も爆風で建物内部に倒れ込んだ。

 作業員は40歳前後の男性で、爆発の衝撃波で3メートルほど吹き飛ばされた。地面に倒れた作業員に、コンクリートなどが大量に降り注いだ。

 爆発音を聞きつけた同僚の作業員が駆けつけ、倒れていた男性を助けた。男性はしばらく動けなかったが、意識ははっきりしていたという。しばらくして救急車が到着し、男性を病院に搬送した。

 広西新聞網は事情に詳しい人の話として「コンクリートポンプは作動中に故障した。だから爆発した」との見方を紹介した。(編集担当:如月隼人)