ペットのオウムが殺人犯を告発、迷宮入りを阻止

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Amarujala
今月初め、インドのウッタル・プラデーシュ州アーグラで、ヴィジェイ・シャルマという人物の妻ニーラムと、その飼い犬が何者かに殺された。捜査は難航し、今週月曜まで確たる手がかりもなく、迷宮入り寸前という状況だった。しかし、地元メディアNewe18によると、ある“協力者”の力添えで事件は急展開を見せることになる。

亡くなったニーラムは動物好きで、犬とオウムを飼っていた。2匹のペットは家族同然だった、と関係者は語る。ニーラムの死後、オウムは食べ物を受け付けなくなってしまった。そして、いつもであれば家中を自由に飛び回っていたにも関わらず、ヴィジェイの甥・アシュウが家にやってくると、鳥かごの中に隠れ、怯えたように何時間もそこに座り続けるようになったという。

月曜日、帰宅したヴィジェイが話しかけても、オウムは返答せず、いつもと違う態度を見せたとか。もしからしたらオウムが殺人者に関する手がかりを持っているかもしれない、と考えたヴィジェイは、容疑者の名前を挙げて、犯人の名前があったら教えてくれとオウムに頼んだ。容疑者のリストを読み上げていき、アシュウの名前をが出たとき、オウムは「Usne mara , Usne mara (アシュウが殺した、アシュウが殺した)」と告げたのだという。

警察もアシュウには目をつけており、容疑者として拘束はしていたものの、決定的な証拠がなく追い詰めることができずにいた。ヴィジェイはオウムの言葉を警察に知らせ、今一度アシュウの身辺を調査するよう要請。その結果、アシュウは共犯者と共に被害者の家に侵入、ニーラムに襲いかかろうとしていたところをペットの犬に妨害され、指を噛まれていたことがわかった。愛する飼い主ともども殺されてしまったが忠犬の無念はいかばかりだろう。しかし、オウムが犯人の名前を告発し、犬が動かしがたい証拠を犯人の身に刻むという見事な連携プレイで事件の迷宮入りは防ぐことが出来た。生前、飼い主が惜しみなく愛情を注いでいたことが事件解決を導いたといえよう。