「五体不満足」の著書で知られる乙武洋匡氏が、17日深夜に放送されたフジテレビ系の「ワイドナショー」で、佐村河内守氏のゴーストライター事件やTwitterの使用について障害者の立場から発言した。

以前から乙武氏に会いたかったという松本人志は、「両耳の聞こえない作曲家」として活動していた佐村河内氏の楽曲が別人の作品だった問題を切り出し、「実際は耳が聞こえてたという話もありますが」と乙武氏に意見を求めた。

乙武氏は、騒動の本質は「聞き手が何を求めていたのか、というところだと思う」とし、身体的な問題や作曲者に関わらず、素晴らしい作品ならば、評価自体は変わらないはずだと指摘。しかし今回の騒動では詐欺じゃないかという声があることから、「やはり買い手はそこ(耳が聞こえない作曲家による作品だということ)に付加価値を求めていたということだと思う」と考察した。

Twitterの利用についても持論を展開。現在は差別用語と考えられている「かたわ」をTwitterで頻繁に「意図的」に使用していることを明かし、その裏には自分なりの意図があるのだと説明した。

乙武氏は、障害者の“害”という字が「障害者が社会の害になっているような印象を与える」という理由から最近は“障がい者”とひらがなで表記されるようになったことを紹介し、「それって、表面上の字面を変えることには全く意味が無くて、障害者に対する意識や本質を変えないと意味がないでしょ」と指摘。その上で、障害者に対する意識が変化しないのであれば、「かたわ」という言葉を使用しても問題ないのではないかとの認識を示した。

「かたわ」という言葉は放送禁止用語とされているため、乙武氏の発言は放送されない可能性があった。しかし発言はそのまま報じられたため、乙武氏は番組放送後、Twitterで「フジテレビ、『カタワ』発言を放送してくれた。」と投稿している。



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