米国の外交専門誌「Foreign Policy」は28日、「韓国は米国の軍事機密を盗んだ?」と題した記事を掲載し、韓国が対艦ミサイルや魚雷、イージス艦の部品など米国の武器システムを模倣した可能性があり、米国政府も調査に乗り出したようだと伝えた。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:(C)Leonard Zhukovsky/123RF.COM)

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 米国の外交専門誌「Foreign Policy」は28日、「韓国は米国の軍事機密を盗んだ?」と題した記事を掲載し、韓国が対艦ミサイルや魚雷、イージス艦の部品など米国の武器システムを模倣した可能性があり、米国政府も調査に乗り出したようだと伝えた。複数の韓国メディアが報じた。

 記事によると、韓国の新型戦車K1A1が登載する最新型の射撃統制システムは、米国の射撃統制システムを盗用した可能性があり、韓国が2003年に開発した対艦ミサイル「海星」は、米国の対艦ミサイル「ハープーン」と似ているという。現在「海星」は「ハープーン」よりも優れた性能を持つとされる。

 記事は、米国の軍事技術の盗用により韓国の武器産業は大きく成長し、国際的な市場での占有率を高めていると紹介。韓国の成長により、米国では自国の武器産業の委縮を懸念する声も出ているという。韓国に駐在したことのある元米政府関係者は、「韓国は軍事技術の習得にとても攻撃的だ」とし、「韓国が米国の軍事機密を盗んでいるかは分からないが、韓国はできることなら何でもするだろう」と韓国が軍事産業の拡大に力を入れていることを明かした。

 現在、米国当局は韓国が軍事技術を盗用した可能性について調査を進めている。記事によると、国防総省技術安全保障局(DTSA)の局長は、「米国が提供した技術は、米国が提供した目的に合わせて使用すべきだ」とし、「共有する技術が保護されているのかどうか確認するため、韓国と対話している」と話したという。

 一方、韓国の防衛産業庁の関係者は「米国から合法的に技術移転を受けている。他国への技術流出はない」と主張し、軍事技術の盗用を否定した。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)Leonard Zhukovsky/123RF.COM)