イラン「いかなる国も核兵器を所有すべきではない」声明発表
北朝鮮の核実験を受けて
イランが世界的に核兵器の禁止を呼びかけた。12日、北朝鮮による地下核実験が報じられ、イラン外務省のスポークスマンのRamin Mehmanparast氏は、「すべての核兵器を廃止すべきであり、いかなる国も核兵器を所有すべきではない」
との声明を発表した。ドイツメディアが12日、報じた。イランは西欧諸国から、ひそかに核兵器開発に取り組んでいると非難されている。その中での、この発言はどういう意図を持つのだろうか?
核協議の再開
イランは国際原子力機関(IAEA)による査察を拒否しており、緊張関係にある。だが、今月3日、同国のサレヒ外相は、イランの核開発計画を巡る問題で、国連安全保障理事会常任理事国5か国にドイツを加えた6か国との核協議を25日にカザフスタンで再開すると述べた。さらに、核弾頭のシミュレーションテストが行われたとの疑惑がもたれているテヘランに近いパルチン軍事施設への立ち入りを許可するということだ。
Mehmanparast氏は、「国際原子力機関(IAEA)との合意に至る準備はできている」と語った。ウラン濃縮の停止の見返りに安保理5か国+ドイツは、経済・技術協力を提供するとのことだ。
▼外部リンク
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/
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