ガンバ大阪初のJ2降格というワクワク感で、ファンはもちろんNHKも大いに盛り上がった件。
ガンバ大阪、降格おめでとう!
大盛り上がりの降格争いが、ついに決着しました。1日のJ1リーグ第34節。4チームが降格枠2を争う大激戦は、ガンバ大阪とヴィッセル神戸が最後のまくりで新潟をかわし、降格を負け取りました。ガンバ大阪はJリーグ初年度から参戦した「オリジナル10」のひとつですが、Jリーグ20年目にして記念すべき初降格を達成。チームに新たな歴史を書き加え、節目のシーズンを終えました。
一般には降格というのは悲劇と捉えられるのでしょう。サポーターも多くの人が涙を流し、絶望の表情でタイムアップを迎えていました。残留したクラブとの明暗。どう見てもガンバには「暗」があった。それは事実です。大笑いして、心からハッピーでいられはしないでしょう。
しかし、降格は残念な出来事ではありますが、決して悲劇ではありません。シーズン前からそういうルールで戦うことを全員が納得して始めたエンターテインメントの一部。試合に勝ち負けがあるように、シーズンには降格・昇格があるのです。マンションの管理組合や、町内会の役員と同じく「参加する以上避けることはできない宿命」です。多くのクラブがその役目を果たした中、自分だけ悲しみに溺れて泣いてはいられません。
僕はむしろ、降格したのがガンバでよかったと思っています。ACLをも制したJリーグでも屈指の強豪。遠藤保仁、今野泰幸という現役日本代表を抱え、多くのファンに愛され、近く新スタジアムの建設にも乗り出す揺るぎない土台のあるチーム。J2に移動するという虫に刺された程度の落胆でも、土台が脆弱なチームでは上物ごと崩れる場合もあるもの。その点ガンバは、J2に所属していても日本トップレベルのクラブであることは変わらないでしょう。J2にいる、ただそれだけの理由で名門ガンバが「日本で19番目以下のサッカークラブ」になるはずないのです。逆にJ2勢に刺激を与え、J2というリーグの盛り上がり・レベルアップに寄与する意義ある移動になるはず。
そして、このJ2での一年がガンバ大阪にとっても新たな栄光の第一歩になると、僕は確信しています。2002年の西野朗監督就任以降の10年間、ガンバ大阪はJリーグの優勝争いに名を連ねる強豪でした。しかし、どんな栄光にも終わりがあり、時代は移ろいます。じょじょに選手は高齢化し、栄光のメンバーもひとりまたひとり少なくなっていきます。降格するしないはともかく、生まれ変わるための雌伏の時期は来ていたのです。
そのとき、迷いなく生まれ変われるように後押ししてくれるのが「敗北」なのです。今のままでも何とかなるんじゃないかという迷いを断つ敗北。自分を変える勇気を生み出す敗北。それを得たガンバと、残念ながら得られなかったクラブとでは、次なる第一歩のスピードも力強さもまったく違うはず。
近年、J1リーグで躍進が目立つのはJ2からの昇格組。2009年シーズンからJ1リーグに復帰した広島は復帰初年度に4位となると、その後も上位で戦いつづけ、とうとう今年はリーグ優勝。2010年シーズンからJ1リーグに復帰した仙台は、じょじょに成績を上げながら、優勝争いに顔を出すまでの強豪となりました。2011年シーズンからJ1に復帰した柏はいきなりリーグ制覇。2012年シーズン、クラブ史上初めてJ1で戦った鳥栖は、降格候補筆頭と呼ばれながらも前評判を覆し、ACL出場権に迫る奮闘を見せました。
それはひとえに「勝ってきた」からだと思うのです。敗北が自分を変えるキッカケなら、勝利は自分を認める材料。勝利することで「これでいい」「このままいくぞ」「苦しい努力を続けるぞ」と思えるもの。J2から昇格したクラブには「これでいい」という形があります。自信があります。勝って上がってくるんですから当然です。それが常に通用するとは限りませんが、迷いなく発揮されるチカラは自分たちの100%に近いものではあるでしょう。
もし、ガンバ大阪が評判通りにチカラがある名門チームなら、来年はJ2で圧倒的な強さを見せるはず。不慣れな環境や思わぬ強敵に苦しみながらも、勝って勝って勝ちまくるはず。自分たちが見失ったものを取り戻し、さらに新たな力の胎動を感じるはず。勝利を積み重ねながら揺るぎない自信を抱いてJ1に帰ってくるはず。それは中途半端にJ1に留まり、上手くいかないことに首を傾げながら戦うよりも早道かもしれません。「急がば回れ」と言いますからね。
終わりよければすべてヨシ。
サッカークラブの終わりは、クラブがなくなるときです。ガンバ大阪は何も終わっていませんし、来年もその先もサッカーはあります。降格した悲しみも10年経てば自慢話。ちょっとハクがつくってもんです。一度も降格したことないクラブなんて、逆に童貞みたいじゃないですか。歴史が長い名門だからこそ降格という体験もできるのです。
名も無きクラブなら「落ちる高さまで上がれない」「上がったことのほうが異常事態」「落ちてホッとした」となるところ。降格で涙を流せること。この涙をさらに成長するためのキッカケにできること。来年はJ2でじっくりとチカラを蓄えられること。2014年以降もつづくガンバ大阪の未来を思えば、悪い話ではありません。2014年に「あのとき降格して逆によかったね」と言えることを信じて、「降格おめでとう」の言葉を贈りたい…僕はそう思うのです。
以上にて、ウソをウソで塗り固めた長ったらしい気休めの言葉を終わりとし、NHKが思いっ切り楽しみながら中継した1日の「J1リーグ ジュビロ磐田VSガンバ大阪戦」をチェックしていきましょう。
◆レアンドロ、家長…気を持たせるために帰ってきた男たち!
試合開始を待つヤマハスタジアム。プロレスラーを含む降格警備隊も待機するなど、スタンドにも緊迫した雰囲気が満ちています。NHKは特別編成でこの一戦を地上波生中継。さらに降格争いをつづける他チームの様子も、全国を結んで随時知らせてくれるとのこと。「ACL出場権争いなどどうでもいい」「高校野球みたいに負けてガックリするところを見たいんだ」「J1の土、持って帰るか?」という編成サイドのワクワク感が伝わってきます。
↓NHKはガンバ大阪の思い出を走馬灯のように紹介し始めた!
NHK、めっちゃやる気出してきたwwwwwwwwwww
「ガンバ落ちるかなー♪」「落ちないかなー♪」「楽・し・み♪」って気持ちが制作サイドに満ちてるwwwwwwww
ガンバ大阪にはいくつもの悪いウワサがありました。各所を渡り歩きながら、3チーム目の降格を達成できるか「降格請負人・今野」。自爆装置でも仕掛けるかのように、自分をクビにしたクラブはJ2に叩き落とす「西野の恨み」。5試合しか指揮していないのに、全方位から降格の原因と名指しされる「セホーン」。怪我人を積極起用することを、非公開練習後に明言する「松波」。麻雀で言えば数え役満のように、降格要因を積み上げてきました。
その中でも、特に話題となっていたのが、ジュビロの前田遼一がシーズン初ゴールを記録した相手は5年連続で降格しているという「前田の呪い」。奇しくも最終節の対戦相手は、前田遼一のいるジュビロ磐田。自分たちのチカラで呪いを振り払えるのか、あるいは前田がせっかく手にした「呪い」というキャラを守るのか。来年序盤にジュビロと当るチームの広報担当もドキドキしながら、この戦いの結末を見守ります。
↓すると開始わずか5分、呪いの前田が先制ゴール!
呪い:「……きこえますか…きこえますか…ガンバの…みなさん…」
呪い:「前田です…今…あなたの…心に…直接…呪いをかけています…」
呪い:「年末は…天皇杯に…出ている場合では…ありません…」
呪い:「あなたが…出る…試合は…ナビスコカップには…ありません…」
呪い:「J2です…J2に…出るのです…J2に出るのです…」
左サイドを崩され、クロスを送られると、ガンバ大阪・中澤がダイレクトで合わせてシュート!これで完全に逆を突かれたGK藤ヶ谷はボールを見送るばかり。一旦は加地がライン上でクリアしますが、クリアしたボールは立っていた前田遼一の足に当たってゴールへ。呪いもここに極まれりという感じで、ボールが吸い込まれるように勝手にガンバゴールに飛び込みます。
時を同じくして他会場では新潟が1点を先制。勝点では負けているものの、最終節の相手は今季ここまで84失点、ぶっちぎりで降格を決めた札幌戦。最弱の相手とのホーム戦を残していた…まるでトランプで最後のほうまでエースを手札に残しているような感覚。新潟勝ち、ガンバ負けなら順位は逆転。「うわっ汚ったねぇ」「まだそんなの持ってたのかよ」「勝ち決定的ですやん」とサポーターにも動揺が走ります。
↓その後も激しく動きつづける降格争い!
「落ちるなよー」「落ちるなよー」「落ちるなよー」って表面上言ってるだけで、めちゃくちゃ楽しんでるNHKwwww
熱湯風呂の実況みたいwwwwwww
↓さらにNHKは「残留のゆくえ」なるテロップを作り、しつこくしつこくどこが降格するかを確認!
解説の長谷川健太にフリップを持たせて、熱く降格争いを語りつづけるアナ!
何のコメントもせずADみたいな仕事をやり切った、解説の長谷川健太さん!
逆、逆、逆!
一部報道で来季のガンバ監督就任が報じられた長谷川さんの心中はいかようだったのでしょうか。「俺の生活のために勝て」とも言えないでしょうし、かと言って「J2ならやりませんから」とも言えません。残留のゆくえなど落ち着いて語れるはずもなく、「すまん、無理」「見ていられない」「フリップ持つから勝手にしゃべって」という感じだったのかもしれません。サポーター、ファン、解説者を卒倒させそうなドキドキ展開は、いよいよ後半戦に突入です。
↓後半に入るとガンバの超攻撃的サッカーが反撃に出る!
アナ、何回ガンバ降格のお知らせすれば許してくれるんだwww
たまには「1点取れば残留です!」って言ってやれwwwww
↓しかし、アナの熱い期待を背負ったガンバは、それに応える負け越しの失点を喫する!
長谷川健太:「…厳しくなってきましたね」
長谷川健太:「まだでもねー」
長谷川健太:「早い時間帯に返せばまだわかんないですよねー」
解説の長谷川さんの気休めが優しい!
残り10分弱、最後まで頑張ろう!
ガンバサポーターの涙をスローで映す走馬灯編集。通算11回目、12回目の「このままいくと…」の字幕。「時間が少ない!」「2点取らなければいけない!」「残り時間が少ない!」というアナの悲壮な絶叫。セレッソが試合終了間際に追いついて引き分けたというどうでもいい報せ。アディショナルタイムは4分。しかし、ガンバは前にボールを運ぶこともままならず、ロングボールを入れては跳ね返されるばかり。そして時間だけがすぎ、主審はタイムアップの笛を吹きました。それは、ガンバ大阪にとって、初のJ2降格の瞬間でした…。
↓その夜、ガンバ大阪サポーターは荒れた…。
上のほうの看板の「やすらぎデンタルクリニック」が場にそぐわないwwww
やすらげない空間wwwwwwwwwwwwww
↓その夜、ガンバ大阪サポーターは深夜まで叫びつづけたらしい…。
早く帰ってホームでやらないと!
そこにガンバ関係者はいません!
↓ちなみにガンバ大阪の来季の主な対戦カードは以下のようになっております!
これは新鮮!!
プレーオフもあるし、来季はJ2が熱い!
「J1王者よりJ2王者のほうが強い」と言われるくらいの快進撃を期待!
大盛り上がりの降格争いが、ついに決着しました。1日のJ1リーグ第34節。4チームが降格枠2を争う大激戦は、ガンバ大阪とヴィッセル神戸が最後のまくりで新潟をかわし、降格を負け取りました。ガンバ大阪はJリーグ初年度から参戦した「オリジナル10」のひとつですが、Jリーグ20年目にして記念すべき初降格を達成。チームに新たな歴史を書き加え、節目のシーズンを終えました。
しかし、降格は残念な出来事ではありますが、決して悲劇ではありません。シーズン前からそういうルールで戦うことを全員が納得して始めたエンターテインメントの一部。試合に勝ち負けがあるように、シーズンには降格・昇格があるのです。マンションの管理組合や、町内会の役員と同じく「参加する以上避けることはできない宿命」です。多くのクラブがその役目を果たした中、自分だけ悲しみに溺れて泣いてはいられません。
僕はむしろ、降格したのがガンバでよかったと思っています。ACLをも制したJリーグでも屈指の強豪。遠藤保仁、今野泰幸という現役日本代表を抱え、多くのファンに愛され、近く新スタジアムの建設にも乗り出す揺るぎない土台のあるチーム。J2に移動するという虫に刺された程度の落胆でも、土台が脆弱なチームでは上物ごと崩れる場合もあるもの。その点ガンバは、J2に所属していても日本トップレベルのクラブであることは変わらないでしょう。J2にいる、ただそれだけの理由で名門ガンバが「日本で19番目以下のサッカークラブ」になるはずないのです。逆にJ2勢に刺激を与え、J2というリーグの盛り上がり・レベルアップに寄与する意義ある移動になるはず。
そして、このJ2での一年がガンバ大阪にとっても新たな栄光の第一歩になると、僕は確信しています。2002年の西野朗監督就任以降の10年間、ガンバ大阪はJリーグの優勝争いに名を連ねる強豪でした。しかし、どんな栄光にも終わりがあり、時代は移ろいます。じょじょに選手は高齢化し、栄光のメンバーもひとりまたひとり少なくなっていきます。降格するしないはともかく、生まれ変わるための雌伏の時期は来ていたのです。
そのとき、迷いなく生まれ変われるように後押ししてくれるのが「敗北」なのです。今のままでも何とかなるんじゃないかという迷いを断つ敗北。自分を変える勇気を生み出す敗北。それを得たガンバと、残念ながら得られなかったクラブとでは、次なる第一歩のスピードも力強さもまったく違うはず。
近年、J1リーグで躍進が目立つのはJ2からの昇格組。2009年シーズンからJ1リーグに復帰した広島は復帰初年度に4位となると、その後も上位で戦いつづけ、とうとう今年はリーグ優勝。2010年シーズンからJ1リーグに復帰した仙台は、じょじょに成績を上げながら、優勝争いに顔を出すまでの強豪となりました。2011年シーズンからJ1に復帰した柏はいきなりリーグ制覇。2012年シーズン、クラブ史上初めてJ1で戦った鳥栖は、降格候補筆頭と呼ばれながらも前評判を覆し、ACL出場権に迫る奮闘を見せました。
それはひとえに「勝ってきた」からだと思うのです。敗北が自分を変えるキッカケなら、勝利は自分を認める材料。勝利することで「これでいい」「このままいくぞ」「苦しい努力を続けるぞ」と思えるもの。J2から昇格したクラブには「これでいい」という形があります。自信があります。勝って上がってくるんですから当然です。それが常に通用するとは限りませんが、迷いなく発揮されるチカラは自分たちの100%に近いものではあるでしょう。
もし、ガンバ大阪が評判通りにチカラがある名門チームなら、来年はJ2で圧倒的な強さを見せるはず。不慣れな環境や思わぬ強敵に苦しみながらも、勝って勝って勝ちまくるはず。自分たちが見失ったものを取り戻し、さらに新たな力の胎動を感じるはず。勝利を積み重ねながら揺るぎない自信を抱いてJ1に帰ってくるはず。それは中途半端にJ1に留まり、上手くいかないことに首を傾げながら戦うよりも早道かもしれません。「急がば回れ」と言いますからね。
終わりよければすべてヨシ。
サッカークラブの終わりは、クラブがなくなるときです。ガンバ大阪は何も終わっていませんし、来年もその先もサッカーはあります。降格した悲しみも10年経てば自慢話。ちょっとハクがつくってもんです。一度も降格したことないクラブなんて、逆に童貞みたいじゃないですか。歴史が長い名門だからこそ降格という体験もできるのです。
名も無きクラブなら「落ちる高さまで上がれない」「上がったことのほうが異常事態」「落ちてホッとした」となるところ。降格で涙を流せること。この涙をさらに成長するためのキッカケにできること。来年はJ2でじっくりとチカラを蓄えられること。2014年以降もつづくガンバ大阪の未来を思えば、悪い話ではありません。2014年に「あのとき降格して逆によかったね」と言えることを信じて、「降格おめでとう」の言葉を贈りたい…僕はそう思うのです。
以上にて、ウソをウソで塗り固めた長ったらしい気休めの言葉を終わりとし、NHKが思いっ切り楽しみながら中継した1日の「J1リーグ ジュビロ磐田VSガンバ大阪戦」をチェックしていきましょう。
◆レアンドロ、家長…気を持たせるために帰ってきた男たち!
試合開始を待つヤマハスタジアム。プロレスラーを含む降格警備隊も待機するなど、スタンドにも緊迫した雰囲気が満ちています。NHKは特別編成でこの一戦を地上波生中継。さらに降格争いをつづける他チームの様子も、全国を結んで随時知らせてくれるとのこと。「ACL出場権争いなどどうでもいい」「高校野球みたいに負けてガックリするところを見たいんだ」「J1の土、持って帰るか?」という編成サイドのワクワク感が伝わってきます。
↓NHKはガンバ大阪の思い出を走馬灯のように紹介し始めた!
ナレーション:「数々のビッグタイトルを獲得してきたガンバ大阪」
(Jリーグ優勝、天皇杯優勝など過去の栄光を写真で紹介)
ナレーション:「しかし、今シーズンは序盤につまずき、低迷。監督交代後も浮上できず、Jリーグ20年目で初めて降格の危機に直面。そして今日、運命の最終戦を迎えた…」
遠藤:「自分たちのチカラを信じて、僕らもう勝つしかないので」
松波:「クラブ力が問われるゲームだと思うし、責任持って戦いたいなと思います」
ナレーション:「ガンバ大阪、名門クラブのプライドをかけて90分に挑む!」
NHK、めっちゃやる気出してきたwwwwwwwwwww
「ガンバ落ちるかなー♪」「落ちないかなー♪」「楽・し・み♪」って気持ちが制作サイドに満ちてるwwwwwwww
ガンバ大阪にはいくつもの悪いウワサがありました。各所を渡り歩きながら、3チーム目の降格を達成できるか「降格請負人・今野」。自爆装置でも仕掛けるかのように、自分をクビにしたクラブはJ2に叩き落とす「西野の恨み」。5試合しか指揮していないのに、全方位から降格の原因と名指しされる「セホーン」。怪我人を積極起用することを、非公開練習後に明言する「松波」。麻雀で言えば数え役満のように、降格要因を積み上げてきました。
その中でも、特に話題となっていたのが、ジュビロの前田遼一がシーズン初ゴールを記録した相手は5年連続で降格しているという「前田の呪い」。奇しくも最終節の対戦相手は、前田遼一のいるジュビロ磐田。自分たちのチカラで呪いを振り払えるのか、あるいは前田がせっかく手にした「呪い」というキャラを守るのか。来年序盤にジュビロと当るチームの広報担当もドキドキしながら、この戦いの結末を見守ります。
↓すると開始わずか5分、呪いの前田が先制ゴール!
呪い:「……きこえますか…きこえますか…ガンバの…みなさん…」
呪い:「前田です…今…あなたの…心に…直接…呪いをかけています…」
呪い:「年末は…天皇杯に…出ている場合では…ありません…」
呪い:「あなたが…出る…試合は…ナビスコカップには…ありません…」
呪い:「J2です…J2に…出るのです…J2に出るのです…」
左サイドを崩され、クロスを送られると、ガンバ大阪・中澤がダイレクトで合わせてシュート!これで完全に逆を突かれたGK藤ヶ谷はボールを見送るばかり。一旦は加地がライン上でクリアしますが、クリアしたボールは立っていた前田遼一の足に当たってゴールへ。呪いもここに極まれりという感じで、ボールが吸い込まれるように勝手にガンバゴールに飛び込みます。
時を同じくして他会場では新潟が1点を先制。勝点では負けているものの、最終節の相手は今季ここまで84失点、ぶっちぎりで降格を決めた札幌戦。最弱の相手とのホーム戦を残していた…まるでトランプで最後のほうまでエースを手札に残しているような感覚。新潟勝ち、ガンバ負けなら順位は逆転。「うわっ汚ったねぇ」「まだそんなの持ってたのかよ」「勝ち決定的ですやん」とサポーターにも動揺が走ります。
↓その後も激しく動きつづける降格争い!
【5分】ガンバが前田の呪い弾で失点(←降格へまっしぐら)
【8分】他会場で新潟が1点先制(←降格圏脱出)
【9分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←もう決まってるけど、このままいくと札幌が降格する事実を確認)
【14分】ピッチレポートが「松波監督は最初に一言『落ち着け』と言っただけで黙ったままです」といらん報告(←アチャー (ノ∀`)情報)
【16分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←もう決まってるけど、このままいくと札幌が降格する事実を再確認)
【17分】NHKのアナが「ガンバは3点取れなかった試合は一度も勝ってない」という不吉なデータを紹介(←アチャー (ノ∀`)情報)
【20分】他会場でセレッソが失点(←ヒヤヒヤしてるのは本人たちだけ。楽しい降格争い)
【20分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←もう決まってるけど、このままいくと札幌が降格する事実を再々確認)
【21分】NHKのアナが「このままいけばガンバは降格!」と確認し、過去のタイトル獲得歴などを字幕で紹介。「J2降格はなし」と太字で表示する(←期待感がドンドン大きくなってる)
【22分】NHKのアナがセホーン氏のことを振り返り、「序盤につまずきました」と早くも降格を総括(←言わずにいられないアチャー (ノ∀`)情報)
【28分】NHKのアナは「ACL出場権争いも楽しみ」と口では言うものの、得点シーンの映像もなく、途中経過をまとめて紹介するのみ。降格争いから目を離すことはない(←腹の底ではどこがACL出ようがどうでもいいと思っている)
【28分】字幕:「神戸VS広島 BS-1で生放送中」(←これが局の総意)
【29分】ガンバの倉田がゴールど真ん前で、頭に向かって飛んできたボールを盛大にふかす(←実況と解説が「いやー」「あー」「倉田が」のハーモニー)
【30分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←もう決まってるけど、このままいくと札幌が降格する事実を念のためもう一度確認)
【36分】元ガンバで現ジュビロ・菅沼の「自分の成長した姿を見てほしい」とのコメントを紹介(←アチャー (ノ∀`)情報)
【37分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←もう決まってるけど、このままいくと札幌が降格する事実を諦めずにもう一度確認)
【37分】ガンバの選手をスーパースローでかっこよく撮影した映像集を流すNHK(←死ぬ前に見る走馬灯みたいなヤツ)
【42分】他会場で新潟が追加点(←抵抗する気ゼロの札幌w)
【43分】アナ:「このままいけばガンバは降格です!」(←ワクテカ(0゜・∀・)情報)
【45分】ピッチレポートが「松波監督は前線でボールがおさまらないことが不満なようです」と報告。ただし、それを解消するための指示については特に報告ナシ(←アチャー (ノ∀`)情報)
【前半終了】ガンバの走馬灯ロングバージョンを放映(←落ちる前提で編集頑張ってます)
「落ちるなよー」「落ちるなよー」「落ちるなよー」って表面上言ってるだけで、めちゃくちゃ楽しんでるNHKwwww
熱湯風呂の実況みたいwwwwwww
↓さらにNHKは「残留のゆくえ」なるテロップを作り、しつこくしつこくどこが降格するかを確認!
フリップを持つ健太さん twitter.com/shigarami/stat…
— おでんさん (@shigarami) 12月 1, 2012
解説の長谷川健太にフリップを持たせて、熱く降格争いを語りつづけるアナ!
何のコメントもせずADみたいな仕事をやり切った、解説の長谷川健太さん!
逆、逆、逆!
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一部報道で来季のガンバ監督就任が報じられた長谷川さんの心中はいかようだったのでしょうか。「俺の生活のために勝て」とも言えないでしょうし、かと言って「J2ならやりませんから」とも言えません。残留のゆくえなど落ち着いて語れるはずもなく、「すまん、無理」「見ていられない」「フリップ持つから勝手にしゃべって」という感じだったのかもしれません。サポーター、ファン、解説者を卒倒させそうなドキドキ展開は、いよいよ後半戦に突入です。
↓後半に入るとガンバの超攻撃的サッカーが反撃に出る!
【7分】他会場で神戸が失点(←対戦相手は優勝した広島だし、新潟は勝ってるし、事実上降格決定。お疲れ様でした)
【8分】ガンバ、ドリブルで粘った倉田が、ほぼ角度のない場所からサイドネットに突き刺すスーパーゴール!(←神戸が負けている状況により、あと1点で残留!)
【10分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←もう決まってるけど、このままいくと札幌が降格する事実を通算6回目の確認)
【11分】アナ:「Jリーグ20年目、これまで一度も降格を経験していないガンバ!」(←ワクテカ(0゜・∀・)情報)
【12分】他会場で札幌が1点返す(←札幌があと1点取れば、このまま残留いけるか!?)
【12分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←どうやっても札幌は降格する事実を通算7回目の確認)
【15分】ガンバ二川が素晴らしい切り返しでDFを外し、浮き球のシュート!枠にいいシュートが飛ぶもジュビロGK八田がガンバをJ2に送り込むスーパーセーブ!←(アチャー (ノ∀`)プレー)
【18分】他会場でセレッソが同点に追いつく(←ヒヤヒヤしてるのは本人たちだけ。楽しい降格争い)
【19分】セレッソがどうでもいい点を取ったので、仕方なく「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←札幌は絶対に降格する事実を通算8回目の確認)
【26分】他会場で新潟が追加点、再び2点リードに(←札幌の無抵抗主義w)
【26分】すかさず「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←ていうか、札幌の得失点差マイナス62って何だよwwwそりゃ落ちるわwww)
【27分】磐田のFK。いいボールが飛んできてヒヤッとするガンバサイド。長谷川次期監督も「ぬぁっ!」と叫び、遠藤保仁はバンザイしながらバレー式ブロックで止めに行く(←アブネー(ノ∀`)プレー)
【27分】ガンバは二川に代えて佐々木を投入。ピッチレポートによると指示は「シュート!シュート!」だったとのこと。そこまでどうやって持ち込むかについての秘策は特に授けず(←アチャー (ノ∀`)情報)
【28分】アナ:「レアンドロと家長が何か言い合っています!」「まーだやり合っています!」(←揉め事(ノ∀`)情報)
【29分】NHKのアナがACL出場権争いの状況を口頭で説明(←腹の底ではどこがACL出ようがどうでもいいと思っている)
【29分】字幕:「神戸VS広島 BS-1で生放送中」(←やっぱりこれが局の総意)
【32分】ガンバを残留させるために帰ってきた男・家長がペナルティエリア内から、キーパーの胸を狙った「ココしか確実に止められる場所はない!」というシュート。狙いすました一撃に何かが終わっていく感が広がる←(アチャー(ノ∀`)プレー)
【33分】アナ:「このまま行きますとガンバJ2降格です!」(←ワクテカが止まらない(0゜・∀・)情報)
【33分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←特に得点状況が変わってないのに表示。NHKは早くも諦めモードに突入)
【34分】もうどうでもいいけど新潟が1点追加(←札幌戦を最後に残しておいた時点で勝ち)
【34分】左サイドからのクロスにガンバのレアンドロが合わせるも、ボールはクロスバーに弾かれゴールならず!←(アチャー(ノ∀`)プレー)
【36分】左サイドからクロスを入れると、ゴール正面5メートルで待ち受ける家長の胸元へ!相手のGKは飛び出している!この試合最大のチャンス!家長はここで落ち着いて胸トラップ!落ち着いて左足を振り抜くと、1人だけ残っていた相手DFの胸にぶち当てた!「ココしか防げない」というコースへの狙いすましたシュートで完全に何かが終わっていく感(←胸で流しても入ったんじゃね(ノ∀`)プレー)
【36分】家長のシュートが弾かれたあと、わやくちゃの末に遠藤がヘッドでゴールマウスに流し込む…も、ここはオフサイドの判定(←ていうか、家長がヘッドで入れれば勝ってたよね(ノ∀`)プレー)
【39分】アナ:「このまま行くとガンバ大阪は降格です!」(←アナの興奮も高まるワクテカ(0゜・∀・)情報)
【39分】「このままいくと…」の字幕で降格争いの行方を表示(←見すぎて数字まで覚えた)
【40分】他会場で、どうでもいい点を川崎が追加(←ヒヤッとするだけのセレッソ。楽しい降格争い)
アナ、何回ガンバ降格のお知らせすれば許してくれるんだwww
たまには「1点取れば残留です!」って言ってやれwwwww
↓しかし、アナの熱い期待を背負ったガンバは、それに応える負け越しの失点を喫する!
長谷川健太:「…厳しくなってきましたね」
長谷川健太:「まだでもねー」
長谷川健太:「早い時間帯に返せばまだわかんないですよねー」
解説の長谷川さんの気休めが優しい!
残り10分弱、最後まで頑張ろう!
価格:600円 |
ガンバサポーターの涙をスローで映す走馬灯編集。通算11回目、12回目の「このままいくと…」の字幕。「時間が少ない!」「2点取らなければいけない!」「残り時間が少ない!」というアナの悲壮な絶叫。セレッソが試合終了間際に追いついて引き分けたというどうでもいい報せ。アディショナルタイムは4分。しかし、ガンバは前にボールを運ぶこともままならず、ロングボールを入れては跳ね返されるばかり。そして時間だけがすぎ、主審はタイムアップの笛を吹きました。それは、ガンバ大阪にとって、初のJ2降格の瞬間でした…。
↓その夜、ガンバ大阪サポーターは荒れた…。
上のほうの看板の「やすらぎデンタルクリニック」が場にそぐわないwwww
やすらげない空間wwwwwwwwwwwwww
↓その夜、ガンバ大阪サポーターは深夜まで叫びつづけたらしい…。
ヤマハスタジアムに残るガンバサポ。50名ほどでしょうか? 弾幕もまだ出てます。 #j_toku #gamba twitter.com/takahirosso/st…
— たかひろっそさん (@takahirosso) 12月 1, 2012
早く帰ってホームでやらないと!
そこにガンバ関係者はいません!
↓ちなみにガンバ大阪の来季の主な対戦カードは以下のようになっております!
●ガンバ大阪 VS ファジアーノ岡山
●ガンバ大阪 VS ギラヴァンツ北九州
●ガンバ大阪 VS 栃木SC
●ガンバ大阪 VS 松本山雅FC
●ガンバ大阪 VS 水戸ホーリーホック
●ガンバ大阪 VS ロアッソ熊本
●ガンバ大阪 VS 徳島ヴォルティス
●ガンバ大阪 VS 愛媛FC
●ガンバ大阪 VS ザスパクサツ群馬
●ガンバ大阪 VS カターレ富山
●ガンバ大阪 VS ガイナーレ鳥取
●ガンバ大阪 VS FC岐阜
●ガンバ大阪 VS V・ファーレン長崎
これは新鮮!!
プレーオフもあるし、来季はJ2が熱い!
価格:1,575円 |
「J1王者よりJ2王者のほうが強い」と言われるくらいの快進撃を期待!
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