日本で就業経験のある台湾人男性が、「日本の社会人の環境は良い」とブログに掲載。日本生活で感じ取った思いを述べている。

 「台湾で働いたことがあり、日本でも働いたことのある僕は公平な意見を述べられると思う」、という台湾人のbubki(ハンドルネーム)さん。「日本人にとって、200万円程度で購入できる車は安い買い物だと言えるだろう。でも車庫証明を提出したり、東京のような都市では高額な駐車料金を払うなど様々な費用がかかる。また30歳前後の男性の給料は低くはないが、税金などを差し引かれ貯金しづらい現実もある。そういったことで、日本の生活は想像以上に楽ではないと思えるが、実際そうだろうか!?」と検証したとのこと。

 日本での社会人経験を振り返ったbubkiさんが、まず挙げたのが交通費。「会社負担というのがほとんどだ。さらに社宅制度というのがあり、1〜2万円台で住めるケースも。なんと、月1500円で住める社宅もあった」と、会社が家賃を負担すると説明。「実家を出た若者にとって、社宅制度があるとかなり助かる」と訴えている。

 続いてボーナス。「日本では年2回ほどボーナスを出す企業があり、1回につき最低月給1か月分の金額があると思っていい。年1回、大体1〜2万円程度の昇給もある」と伝えた。また高額な税金については、「都市計画が立てられ、平たい道路が敷かれしっかりと生活に反映されている。しかし台湾はどうだろう!? 税金を払っているが、政府は道路を整備できずに混乱した交通状況。昇給に時間がかかり、マイホームを買う金額が貯められない。“日本は税金が高く、生活していくにはつらい環境”と、一部の台湾人は嘲笑っているが……僕から見れば、つらいのは台湾人の方だ」と、bubkiさんは複雑な思いを抱いている。

 最後には「日本のサラリーマンは残業が多いイメージだが、みんながそうではない。残業している会社は確かに多いが、僕が勤めていた会社は朝8時出勤で、1時間の昼休みを取り16:30には退社できた。3か月に1度の繁忙期は、1〜2週間程度21時頃まで残業していたが、もちろん残業代はきちんと払ってくれた」と、経験談を報告したbubkiさん。「“責任制”という言葉を使って固定給を決め、仕事を完成させるまで労働時間は関係ないと考える台湾とは、明らかに違うのだ」と述べている。日本社会は不景気で物価も高いが、制度に恵まれているということを台湾の知人たちに強調したいようだ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)