舞台あいさつにも登場した水野美紀

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 23日、シリーズ15年の歴史に終止符を打つ映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』が初めてファンにお披露目され、本作への水野美紀の出演が明らかになった。

 この日、観客と共に映画を鑑賞していた織田裕二、柳葉敏郎をはじめとしたキャストの面々。「水野美紀さんの姿が!」と司会を務めた笠井信輔アナウンサーが声を上げると、観客から大歓声が巻き起こった。壇上では、水野と夫・真下正義役を務めたユースケ・サンタマリアが談笑する姿も。

 ユースケは「俺の大好きな雪乃が帰って来てくれてね!」とコメント。それを受けて水野は「ひさしぶりに現場に行ったら、ユースケさんが相変わらずアドリブを言っていて、それに合わせて演じてくださいと言われて大変でした。ただいまー!」と会場に語りかけた。これに観客も「おかえりー!」とお返し。さらに水野は「最後にここに戻って来れて、すごくうれしいです。夫も署長になっていて、本当に主人がお世話になりました」とキャストに向けて話した。

 また、織田は開口一番、「最高です」と一言。「うれしいこと、ちょっとかなしいこと、いろいろありましたけど、今ただ本当に感謝です。スタッフ、キャスト、こんなになかなか本当に幸せを感じられる現場ってないですし、それを本当に作った作品に対して、皆さんが応えてくださった。もう本当にこれ以上ないくらい幸せです」。柳葉も、「改めて思いました。これが皆さんが支えてくださった踊る大捜査線です。なんてな」と和久平八郎を思わせるコメントで会場を沸かせた。

 15年間、「踊る大捜査線」シリーズが描き出してきた所轄と官僚、組織社会でのジレンマに切り込む『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』。織田裕二演じる青島俊作と柳葉敏郎演じる室井慎次、最後の戦いとなる事件は、真下の子どもの誘拐事件にまで発展する。そこに母親となった真下雪乃が登場しないわけがない。舞台あいさつで水野が見せた笑顔は、「踊る大捜査線」シリーズが本当に完結したことを物語っているようでもあった。(取材・文:編集部 島村幸恵)

映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日より全国公開