2010年に福袋ならぬ「不況箱」でユーザーに不幸を届けた秋葉原のPCショップ「クレバリー」が倒産しました。秋葉原の店舗にはシャッターが降りており、公式サイトも受注を停止しています。

クレバリー: BTOパソコン,PCパーツ通販 【秋葉原ショップ】
http://www.clevery.co.jp/

これが公式サイト、「申し訳ございません。現在全ての受注業務を停止しております。」とのメッセージが。


店舗は秋葉原にありますが、現在はシャッターが降りていて営業していないとのこと。


実際に見に行ってきました。


店舗の前にはときどき人が立ち止まり、携帯電話やデジカメを取り出して撮影をしていました。


シャッターに貼られていたのは告示書。



2階は1つの窓に明かりがともり、もう1つの窓は紙のようなもので内側から塞がれていました。


こちらはクレバリー本社の入っている第2電波ビル



7階に入っているようですが……


こちらも店舗と同じように、告示書が貼られています。


帝国データバンクには倒産速報が掲載されています。

秋葉原のPC関連機器小売業者 株式会社クレバリー 自己破産申請 負債3億3200万円大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB]


これによると、クレバリーは1988年創業。秋葉原と高田馬場での直営店4店舗とネット販売を展開、自社ブランド「COORDY’S(コーディーズ)」「EZ-DigiX(イージーデジックス)」なども好調で、2007年10月期の年売上は約46億4500万円でした。しかし、2008年6月に発生した秋葉原無差別殺傷事件や2011年の東日本大震災で来客数が減少。不採算店舗だった高田馬場店を閉鎖するなどして販売管理費を圧縮してきましたが、2011年7月からのタイ大洪水によってHDD工場が被災して関連製品の仕入れが困難に。2012年2月に秋葉原の1号店、2号店を閉鎖してさらに固定費を圧縮してきましたが、業況は好転せず、自己破産に至ったとのこと。

クレバリーといえば、年始に微妙な製品を詰め合わせた「不幸箱」を販売していることで知られており、2010年の正月には特に不幸度合いを高めた「不況箱」を販売したもののユーザーの怒りを買って価格.comのショップ評価を著しく下げられるといったこともありました。



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