【セルジオ越後コラム】プロ選手はお金こそ評価のすべて 香川はマンUへ行くべきだ
![[Ina Fassbender / Reuters]](https://image.news.livedoor.com/newsimage/f/0/f0451eafd20c700303edddfcda599b01-m.jpg)
香川はドルトムントで連覇を達成し、クロップ監督との関係も良好だ。チームメイトとの連係という面でも完全に構築されている。ドルトムントに残れば来季のチャンピオンズリーグに出られるわけだから、残留するという選択肢を支持する声も少なくない。
また、日本から新たに海外へ渡る話題も出てきた。C大阪の清武弘嗣がニュルンベルクへの移籍で合意に達したと、ドイツ紙で報じられた。昨今、日本の優秀な、若い選手たちが、こぞって欧州へ移籍している。より高いレベルに挑戦する、という大義はキレイだけれど、Jリーグという観点から見ると、手放しで喜べる状況ではない。移籍する選手のほとんどはタダか、それ同然で持っていかれているね。そしてそれが一因となり、Jリーグのレベルは間違いなく下がっている。順位表はお団子状態であり、各チームの成績は乱高下だ。
海外クラブからすれば、年俸数千万円は安いものだ。激安価格で、素材もそれなりのものが置いてある日本の市場は、お買い物にうってつけだろうね。けれどこれまでのようにただの激安市場では、そのうち立ち行かなくなってくる。プロ的な経営とビジョンで各Jリーグクラブが海外クラブと肩を並べ、きちんとしたビジネスができるようにしなければ、さらなる地盤沈下が待っているよ。
香川の移籍報道に一喜一憂するのもいいけど、注目すべきは欧州ではなくて自分たちの市場じゃないかな。
![セルジオ越後](http://image.news.livedoor.com/newsimage/vender/sergio.jpg)
サッカー解説でお馴染みのセルジオ氏による辛口コラム。