人、モノ、金、様々なものが一瞬で国境を越えるグローバル化の時代。海外からの労働者が日本国内にも一気になだれ込み、あらゆる企業が国際競争の波にさらされる中、果たしてあなたの仕事は10年後も生き残っていると、胸を張って言えるでしょうか?

 「グローバル化やIT化の進展によって、日本人の職の72%が急速に価値を失いつつある。世界経済の悪化が、その変化のスピードをさらに早めるだろう」と指摘するのは雇用・労働問題に詳しいジャーナリストの渡邉正裕氏。どんなに多くのビジネスマンが英会話教室に通いキャリアアップに勤しんでも、今や英語はできて当たり前。急成長を遂げる中国やインドの企業との競争に勝ち抜きたいならば、求められるスキルのレベルは計り知れません。半端なものでは世界に全く通用しないと言います。

 渡邉氏は、著書『10年後に食える仕事 食えない仕事』の中で、超成果主義であり、人類70億人との仁義なき戦いが強いられるであろう仕事を「無国籍ジャングル」エリアの職業と表現。さらにグローバル経済の下で賃金相場が限界まで下がり続けると予測されるものを「重力の世界」エリアの職業と呼んでいます。

 一方で、「グローバル化がいくら進もうが、日本人の仕事として日本に残る仕事、日本人だからこそ有利な職業もある」とも。それが日本市場向けの高度専門職といった「グローカル」エリア、日本人ならではの高いサービスマインドなどを活かした「ジャパンプレミアム」エリアに属する職業です。

 あらゆる職業を上記の4つに分類したマップを見れば、グローバル化で減る仕事や、日本から丸ごと消えていく仕事、逆に最後まで残り続ける仕事が一目瞭然。そして「私たちはどのように対処すべきか」を渡邉氏は明快に論じています。

「今後すべての職業が国際市場の荒波にもまれるわけではない」と渡邉氏。あなたの職業が、10年後にくいっぱぐれないかどうか、早速チェックしてみませんか?



『あなたの職業、10年後も食える仕事? 食えない仕事?』
 著者:渡邉正裕
 出版社:東洋経済新報社
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