今年の抱負は……米!? 周囲をほのぼのとした雰囲気に包んだ二階堂ふみ

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 映画『ヒミズ』の演技で第68回ベネチア国際映画祭において、日本人初のマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)にダブルで輝いた染谷将太と二階堂ふみが、11日に東京の市谷亀岡八幡宮で行われた映画のヒット祈願イベントに着物姿で出席し今年の抱負を漢字一文字で表現したほか、鏡開きや絵馬の奉納を行った。

 本作は古谷実による同名タイトルの人気漫画を、奇才・園子温監督が実写化した衝撃作。両親に見捨てられ、自滅に向かっていく15歳の少年・住田(染谷)と、彼を救おうとする同級生の茶沢(二階堂)の心の旅を壮絶に描く。園監督の過去作品に出演経験のある吉高由里子や西島隆弘(AAA)をはじめ、神楽坂恵、黒沢あすか、窪塚洋介、鈴木杏などの個性派俳優たちが脇を固めている。

 この日、二人がそれぞれ今年の抱負を一文字で書いた色紙を掲げると、染谷は「新」、二階堂は「米」という文字。2人の文字を合わせると「新米」となるため、集まったマスコミ陣は大笑いし、本人たちはびっくり。染谷はこの文字を選んだ理由を「今年20歳になるので、新たに人生を歩んでいきたいから」と真面目に語る。

 一方の二階堂は、「今年は受験があるし、日本人だからお米をいっぱい食べて元気にやっていきたい」とちゃめっ気たっぷりなコメント。さらに、「大人になったらしたいことは何か?」と司会者から聞かれると「朝帰りです。夜中にいろんなところを歩いて、疲れ果てて家に帰ってみたい」と返答。この日の二階堂は、終始このような素直で愛らしいコメントを連発して、周囲をほのぼのとした空気に包んでいた。

 そして最後に、染谷は「今この時期だからこそ、ぜひ(本作を)スクリーンで観て欲しい。今回は自分も素直に感動できた、力強い作品です」、二階堂は「キャストの方、スタッフ、みんなの魂と本気と覚悟がスクリーンからあふれ出ています」とそれぞれ映画をPRして締めくくった。(古河優)

映画『ヒミズ』は1月14日より新宿バルト9、シネクイントほかにて全国公開

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