河南省開封市の清明上園で開催されている菊花展で、石橋の上で菊の花を売る若い女性が行楽客の注目を集めている。「私は宋(そう)の時代からやってきました」と言い、優雅な舞姿も披露する。集まった人々は“ヤンヤ、ヤンヤの喝采”だ。開封は北宋(960−1127年)の首都で、当時として世界最大級の都市だった。

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 河南省開封市の清明上園で開催されている菊花展で、石橋の上で菊の花を売る若い女性が行楽客の注目を集めている。「私は宋(そう)の時代からやってきました」と言い、優雅な舞姿も披露する。集まった人々は“ヤンヤ、ヤンヤの喝采”だ。開封は北宋(960−1127年)の首都で、当時として世界最大級の都市だった。中国新聞社が報じた。

 女性は李師師さんと名乗っている。李さんによると、「宋の時代から現代まで、時の流れを飛びこして来てしまった」という。時おり、「宋代のもの」という優雅な舞姿も披露する。集まった人は大喝采。石橋の上に人が集まりすぎて、危険な状態になることもある。

 目の前に置く菊の鉢植えは「現代における生活のため、忍びないのですがお売りいたします」という。価格は1万元(約12万日本円)。「高すぎるのでは」と言う人もいるが、李さんは「宋の都から持ってきたものですから」と主張。それ以外には語らない。

 李さんによると、今の望みは「だれかが、私をこの現代から宋の時代に連れ戻してくれること」だそうだ。(編集担当:如月隼人)