泉谷しげる
 歌手で俳優の泉谷しげるが、ブルース・ウィリス主演の映画『RED/レッド』(1月29日公開)のイメージキャラクターに選ばれ、このほど、都内のスタジオでTVスポットCM(1月15日放送予定)のナレーション収録を行った。

 作品は、元CIAの超危険なオヤジ達が巨大な陰謀に立ち向かうサスペンスアクション。1月16日(現地時間)に授賞式が行われるゴールデン・グローブ賞では、作品賞「コメディー・ミュージカル部門」にもノミネートされている注目作だ。

 “芸能界の超危険なオヤジ”として、同作品のイメージキャラクターに選ばれた泉谷が、CMナレーションの収録後、代表インタビューに答えた。

――泉谷さんの周りの危険人物は誰ですか?

泉谷しげる(以降、泉谷):なかなかいないですね。一番自分が危険なので…みんな(自分から)逃げてます。

――泉谷さんが『RED』に加わるなら?

泉谷:決まっているじゃないですか! もちろんジョン・マルコヴィッチですよ!

――最も情熱的に熱くなる瞬間は何をしている時ですか?

泉谷:イタズラを考え付いたときですね。イタズラしてみんなを“ヒーヒー”言わせてやろう! と考え付いたときです。

――かっこいいオヤジである泉谷さんの“元気の源”は何ですか?

泉谷:経験かなと思います。映画の中でもそんなにイイ男はいないですが、夢中になっているからカッコよく見えてくる。経験値を自慢げに見せてない、どこか謙虚なところに男の色気が出るんじゃないかと思いますね。

――かっこいい、尊敬できる、渋いオヤジ像を教えてください。

泉谷:“先輩たちの経験値を呼び覚ます人”になりたいです。やっぱり現役で働いている自分より10歳ぐらい上の先輩たちを「かっこいい!」と思いますね。

――ヘレン・ミレンが演じているような危険な女性はいかがですか?

泉谷:(ヘレンは)危険というか品がありますね。やっぱり人間、危険が伴ってないとダメだなと思います。ひどい目に遭ったりすると人間って覚醒する。危険に遭うと火事場の馬鹿力的な普段出ない力が出ると思った方がいい。不幸に遭わないことに越したことはないけど、そういう目に遭ったときに自分の機能に気付くのではないかと思いますね。だから危険な目に遭っている人がかっこいいのは、恐らくそういうことだと思います。すごく覚醒するんでしょうね。

――覚醒なさる時は、やはり音楽をされているときですか?

泉谷:計算しているわけじゃないですが、たぶんそうだと思います。何万人とお客さんが会場にいるときは恐らく違う自分になっているでしょうね。

――若者に向けたメッセージをお願いします。

泉谷:若い時から俳優をやってきましたが、先輩との距離は絶対に縮まらなかったので、距離を縮めようなんてつまらない事を考えない方がいいですね。オヤジも若い奴も同じです。絶対にその距離は縮めないで、お互いに良い意味で挑発しあう。灰皿で殴っちゃダメですがね(笑)。若い奴は「先輩コノヤロー!」という気持ちをぶつけないとオヤジたちは退きませんよ。そのつもりで来ないと駄目ですね。

 映画「RED/レッド」は、1月29日(土)から全国ロードショー。

■あらすじ
CIA暗殺リストに記された元一流スパイたち。アメリカを揺るがす巨大な陰謀に彼らが立ちあがった…。静かな引退生活を送る元CIAのフランクは何者かの襲撃を受けた時、彼の中に眠っていた本能が目を覚ました。そして、自分を襲ったのがかつて身を捧げたCIAだと知った瞬間から、彼は昔の仲間たちと伝説のチームを再結成。引退したとは言え、かつて超一流のスパイだった彼ら――コードネーム:≪RED≫(退職した超危険人物)――には、現役CIAのハイテク技術に匹敵する知識と経験があった。なぜ、彼らは狙われるのか? CIAが抹殺しようとする過去のミッションとは? 今、アメリカを揺るがす巨大な陰謀に≪RED≫が挑む。

■関連リンク
映画『RED/レッド』公式サイト
映画『RED/レッド』作品情報