タッチ不要の次世代改札機のコンセプトモデルが登場
鉄道に乗るための手段は切符からICカードへと進化を遂げてきていますが、ICカードによるタッチも不要となる次世代改札機のコンセプトモデルが鉄道技術展にて展示されていました。
このコンセプトが実用化されるようになれば、いちいちカバンの中からICカードを取り出さなくても、専用端末をポケットやカバンの中に入れたままにしておくだけで改札を通過できるようになり、しかも乗り換えのホームまで表示してくれるため、かなり便利になりそうです。
日本信号株式会社のブースでは、新しい改札機がいろいろと紹介されていました。これは従来型の改札を進化させたタイプ。
改札のタッチ部分にいろいろな情報が表示されるようになっています。
こちらは扉がない廉価版のもの。
YouTube - タッチするだけで乗車表を印刷する新型改札in鉄道技術展
ピッとタッチすると、座席表が印刷されて出てきます。現在は東海道新幹線のチケット予約サービス「EX-ICカード」を改札にかざして通過すると、座席表が印刷されて出てきますが、それと同じような仕組みがすべての特急に取り入れられるのでしょうか。
そして、これがタッチ不要改札のコンセプトモデル。ICカードをタッチする必要がないため、現在使われている改札と違って高さがあります。
このデバイスの電源をONにしてポケットの中などに入れておくと、改札を通過することができます。これはあくまで試作品で、実用段階になれば現在のICカード3枚分ほどの厚みのものになるのだとか。
通過するだけで改札の先にあるディスプレイが端末情報を読み取り、乗り換え情報を表示してくれます。駅の電光掲示板は改札のすぐそばに設置されることが多く、そこに人が滞留してしまうこともままあるため、こういったシステムが導入されることでスムーズに人が流れ、混雑緩和の一手段となることが期待されます。
YouTube - 次世代型タッチレス改札機in鉄道技術展
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