先月の27日、興味深い記事を見つけた。真偽のほどは定かではないけど、スポニチが「Jチャンピオンシップ 来年度にも復活へ」と報道したのだ。
その記事によれば、早ければ来シーズンからのチャンピオンシップ復活を検討しており、その場合は、2ステージ制ではなく、プロ野球のクライマックスシリーズを参考とし、2位と3位が対戦して、その勝者が1位のチームと対戦する方式をとるという。

これが本当だとすれば、売り上げの低下を受けてスポンサー収入の増加を狙った施策以外の何ものでもないね。プレーオフのような短期決戦トーナメントを行うことで、冠スポンサーもつけられるし、テレビ放映もされやすくなるだろう。
確かに金銭的なメリットはあるかもしれない。しかしそれは一時的なものだし、何より理念をまったく無視している話だ。復活によって意味があるとすればお金だけ。一回やめたものを戻すというのは、いかがなものかと思うね。

リーグを盛り上げるために、あるいはお金を節約するために、他にいろいろ方法はあるよ。何より考えなくていけないのは、本部が儲けることよりも各クラブの経営状態じゃないか。
たとえば、移動や日程の面で大変な苦労を強いられるJ2を、西と東に分けるというのはどうだろう。いまや九州だけで5チームもあるしね。西と東の上位がそれぞれ昇格、あるいは西と東でそれこそチャンピオンシップのように優勝決定戦をやってもいい。各クラブは移動の経費を節約できるし、地域性もより色濃くなるのではないだろうか。

それから、Jリーグの関連会社を一つにまとめ、経営面での合理化を図るべきだとも思う。天下りしてる場合じゃないんだよ。
とにかく一度やめたものを戻すべきではない。改編するのであれば、もっと前向きに工夫しなきゃ。目先のお金や保身のためではなく、ファン・サポーターにとって、Jリーグの未来にとって、何が一番いい方法なのかをよく考えてほしいね。(了)