ヴォルフスブルクに所属するボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコは、18日に行われるポストガルとのワールドカップ欧州予選プレーオフ・セカンドレグに向けて準備を進めている。代表のチームメートで、ギリシャのPAOKテッサロニキに移籍するまでイタリアでプレーしていたFWズラタン・ムスリモビッチは、ジェコについて「フィジカルはマルコ・ファン・バステンを思い出させる。テクニックに至っては、彼よりもうまいほどだ。近いうちに彼をイタリアで見るようになるよ」と語る。

チームメートの賛辞と、彼の“暴露”に、ジェコはほほ笑んだ。彼は美しい英語で、「ミランとの話は終わっていない。最近、ヴォルフスブルクの幹部たちと話をした。彼らは、僕が来夏に移籍したいと思っていることを知っている」と話す。パーカーを着た同僚――声だけでは誰か分からなかったが――が、ジェコに向かって「マンチェスター…」と呼びかけた。

ジェコへの関心がしばしば噂されるマンチェスター・ユナイテッドのことだろう。だが、ジェコは「テレビで試合を見ていた子供のころから、僕はミランのファンだ。だから、来シーズンはミランでプレーしたい」と明言した。さらに、ムスリモビッチが彼を駆り立てる。「何度かミラネッロで練習したことがあるんだ。あれほど美しいスポーツセンターは存在しないね」。ジェコの目は輝いた。