開幕から10連敗と泥沼に陥るグルノーブル。首脳陣はバズダレヴィッチ監督の続投を主張しつづけ、監督も辞任の意思を否定しているが、親会社である日本のインデックス・ホールディング側は、水面下で後任の検討に入ったようだ。

 26日付のレキップ紙が報じたところによると、インデックスが次期監督候補として白羽の矢を立てたのは、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(現FC琉球総監督)。ただしフランス側のトップであるピエール・ヴァンティエ氏(ゼネラルディレクター代理)は知らされていない模様だ。

 トルシエ氏本人はレキップ紙の取材に応じ、「渡辺会長をよく知っており、グルノーブルの現状を気にかけてはいるが、正直に言って、まだ直接連絡を受けたわけではない」と交渉の存在を否定した。

 しかし「グルノーブルのようなところで半年間、一気に煤払いをやるとしたら、それは悪くない。私にはそれができるし、こういう挑戦は好きだ。アドレナリン、試合のプレッシャー、ロッカールームの空気、こうしたものに飢えているのはたしかだ」とまんざらでもない気持ちを明かしている。