右ひじの炎症で故障者リスト入りしているオリオールズの上原浩治が今週末にも復帰する予定で、当面はリリーフとしての起用になる見込みだ(9月6日付公式HP)。

 デイブ・トレンブリー監督は、試合の終盤に1回ないし2回程度に制限して登板させたい意向で「リリーフで使ってみたい。イニングの途中からではなく頭から登板させて、様子を見たうえで来季の起用法を決めたい」と述べた。

 監督は「終盤のリリーフには制球力が必要。上原は制球力がある」という。また、上原はロングリリーフも可能で、若い先発陣と力で抑えるリリーフ陣のあいだをつなぐ中継ぎとしての役割も考えられる。

 昨年のオフシーズン、メジャーの多くは上原をリリーフとして考えたが、オリオールズだけは先発での起用を約束した。上原がオリオールズを選んだ一番の理由はそこにある。しかし、5月27日に左太もも裏側を傷めて故障者リスト入りし、復帰したものの6月27日から右ひじの炎症で再び故障者リスト入りした。結局12試合に先発して2勝4敗、防御率4.05と期待はずれの1年目となった。

 オリオールズは、上原をリリーフとして起用しながら、先発への復帰の道筋を慎重に見極めたいとしている。