【トレビアン】傍聴芸人、阿曽山大噴火にインタビュー！ 「最初は並ばされたのが切っ掛け」
何故傍聴するようになったのか、ホリエモンの公判についてなどを中心にお届けするぞ。
■重い裁判は好きじゃない？
記者 本日の法廷はどのような法廷だったんですか？
阿曽山大噴火（以下、阿曽山） 今日はあるスーパーマーケットで万引きしたっていう法廷と、もう1つは報道されていたやつで医者がリタリンを大量に出していた法廷ですね。報道とは少し違っていて起訴状には「自分では診断せずに〜」となってましたね。あと業務上失火の事件ですね。
記者 このような裁判を見る見ないの判断ってどのように行うんですか？
阿曽山 一応連載のやつがあるんですよね。初公判ですね。初公判は水曜日に1週間分は発表されるんですけど、極端なはなし被告人が公判前に死んでしまうこともありますし当日にならないとわからないですね。だから最終的な確認は当日です。
記者 殺人とかそういった重い事件はあまり傍聴しないって聞いたんですけど。
阿曽山 そうでもないですけど、裁判が長くなるんですよね。私はどっかでしゃべったり書いたりしてるのを前提で傍聴してるので、殺人とかのように長い裁判になると1年とか掛かりますからねえ。最近は短くなりましたけど。
記者 じゃあ殺人が好きとか嫌いとかではなく単純に長いからなんですね。
阿曽山 やっぱりそれが一番大きいですね。
■実際の裁判とドラマは違うの？
記者 裁判ってドラマやゲームと異なるところってあります？ 「異議あり！」とか。
阿曽山 俺も見る前まではそういうイメージでしたよ。中にはそういう裁判もありますけど、そうそう無いですね。法廷の壁とか細かいところが違いますかね。気になるのは証言台の大きさが違うところですかね。裁判所によって異なるのかもしれないですけど。あと確実に椅子は違うんです！ あと裁判のやりとりに関しては人同士のやりとりなんで千差万別ですね。
記者 今まで見てきた裁判でお勧めのものってあります？
阿曽山 お勧め出来ないです！ だって俺1人でみたいじゃないですかー。やだよ傍聴人が増えるの（笑）。中には見れない法廷もあるんですよ。
■ホリエモンの公判を見て……
記者 ホリエモンの公判を傍聴してみてどうでしたか？
阿曽山 ホリエモンの裁判は20回以上傍聴したんでねー……。どれを話しましょう。
記者 では初公判で。
阿曽山 堀江さんって面識は全くなくテレビで見たことがあるくらいなんですけど、スーツ着てるイメージがなかったんですが、法廷にスーツ姿で出てきてショックというか驚きでしたね。
記者 体型とかも変わった様子は？
阿曽山 どーなんだろ？ ほかの被告人と違って、毎日のようにニュースで報道されていたじゃないですか、拘置所から出てきたところとか。だからそんなに急に変わった感じはないですね。どっちかといえば拘置所から出てきたときの方が変わった印象はありますね。初公判の時点では保釈されてますしね。
記者 ホリエモンと対談すると聞いたんですが……。
阿曽山 対談といってもまだ何も決まってないんですけどね。ちなみに記者の方はホリエモンと会ったことあるんですか？
記者 ありますよ、普通に面接受けましたし社内でも一緒でしたし。
阿曽山 最近いろいろ出てるじゃないですか。ブログとか書いてたり。事件の話よりどうでもいい話を書いてますよね。ブログもそうですけど、ラジオや雑誌でも。拘置所の話をするのかと思ったら意外とそうでもない。
■裁判員制度で変わったことは？
記者 5月21日から裁判員制度が始まりましたがそれで何か変わった事ってありますか？
阿曽山 以前から以前から裁判員が居ると仮定してやっていたので急に変わったということはないですね。
記者 今後こう変わるんじゃないかと予想されることってありますか？ 判決とかで。
阿曽山 始まってからかわること？
記者 今朝あった事件なんですが、裁判員制度になったことを不特定多数が目の触れるmixiやブログに公開しちゃった人がいるんですよね。言ったら駄目だということを知らなかったんだと思うんですが、こういったことが今後も増えてくるのかなと。
阿曽山 そうですね。今回30万人しか言うチャンスは無かったわけですから。来年また30万人選ばれるんですよね。
記者 裁判員制度のアンケートで裁判員制度になりたくないという意見が圧倒的に多いですがそれって残念ですか？
阿曽山 うーん……実際呼ばれたら面倒くさいじゃないですか、仕事もありますし。
記者 ライブドアでもブロガー向けへアンケート採ったら「自分でも裁く責任はおえない」と言う意見があったんです。
阿曽山 でもそれって裁判員の反対意見じゃなくて、国民の司法参加の反対意見じゃないですか。ごっちゃになってますよね、そこら中の世論調査って。
記者 傍聴してるときはメモしてると思うんですけどネタ探しになったりすることは無いのでしょうか？
阿曽山 ほとんど傍聴してる人はライターだったりしますよ。
記者（？）実際私も法学部なんですけど、傍聴までしたことないですもん。
■折角のカラーページがボツに
記者 『被告人、もう一歩前へ』という書籍がでましたが。
阿曽山 日刊スポーツドットコムのウェブサイトでただで見れますからねえ。もちろん加筆はしてますけどね。あとサイバンインコというキャラクターが各地検ごとにいて全部で60体いるんですね。それを全部カラーで載せてコメントを書いたんですよ。そしたら「このコメントは辛辣だ！」って、検察庁から言われてボツになりましたよ。仮刷り状態の本は載ってるんですけど実際に出版された物には載ってないですね。唯一のカラーページが……。書き下ろし部分がなくなった。
記者 傍聴する方に対してアドバイスってないですか？
阿曽山 おしゃべりしてる人がうるさいですね。開廷前だから良いだろうとか思ってるんでしょうけど。あと飲食禁止なのに飴を舐めていたりペットボトルを持ち込んで飲んでいたり。なんかOKみたいな風潮になってるんですよ。
記者 真面目ですね。
阿曽山 あと東京地裁以外に（も）行って欲しいですね。
記者 最近『エンタの神様（日本テレビ）』にも出演してますが。
阿曽山 あのネタはライブで4年くらい前からやってるんですよね。最近は番組でもやてますが。そもそも並んでるのはフリートークのネタになるかなと思ってそれに繋がるから並んでるんですよ。仕事に繋がるから傍聴せざるを得ないっていうのもありますけどね。
記者 最初に傍聴する切っ掛けになったのは並ばされたと聞きましたが。
阿曽山 そうなんですよ。麻原彰晃（本名＝松本智津夫）の傍聴に並ばされたんですよ。
記者 そのときから傍聴には興味があったんですか？
阿曽山 いや、全然です。テレビとかでもその1件の公判しかやってないと思ってたくらいですから。実際は100件もやってますからね。裁判所に入れたこと自体に驚きですね。で、ちょっとくらいネタになるかなーっていう感じで傍聴してたんです。でもバイトしなくちゃ行けないので月に3、4回くらいしか見れなかったですね。当時はなんにもしてなかったですけどね。今はアパートも借りてこれがメインになってます。
と、休廷中に昼食を取りながらのインタビューとなった。
並ばされたことが切っ掛けで傍聴する羽目になりそこから今の阿曽山大噴火さんが誕生したと言っても過言ではない。
今や傍聴芸人として確立しつつある阿曽山大噴火さんは書籍、トークと共に傍聴ネタを披露してくれるであろう。
また発売されたばかりの書籍『被告人、もう一歩前へ』も絶賛発売中だ。
東京地裁で傍聴する機会があったらスカート姿の彼を見かけることがあるかもしれないぞ。
参照：阿曽山大噴火プロフィール
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