6日に行われたチャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグ、チェルシー対バルセロナ戦の主審を務めたトム・ヘニング・オブレボ氏(ノルウェー人)が「殺す」という内容の脅迫を受けていることがわかった。レキップ紙が報じている。

 オブレボ主審はこの試合で、バルセロナのペナルティーエリア内でのハンドを認めないといった、チェルシーにとって痛恨となる判定を行なった。チェルシーのヒディンク監督は、このほかにも2つペナルティーの場面があったと振り返っている。

 オブレボ主審の判定には、試合中にバラックが、試合後にドログバが激高して詰め寄る騒ぎを招いた。事態を重く見たUEFAは、オブレボ主審に一切の発言を控えるよう命じたという。主審本人の談話としてノルウェーのアフテンポステン紙が伝えた。

 UEFAの広報は、「審判およびUEFA委員の報告書を待って、選手(バラック、ドログバ、テリー)に対する処分の是非を決定する」と語った。

 ヒディンク監督が「このような試合には四大国の審判を起用すべき。これほど多くのミスを犯した審判は見たことがない。いままで見た中で最悪だ」と指摘したオブレボ主審の力量については、UEFAは「コメントしない」としている。