二千花×RYTHEM(撮影:野原誠治)
 2008年12月、二千花初の主催により東京・青山の月見ル君想フにて行われたオムニバスライブ「新説アイノウタvol.1」。いずれも過去に二千花と共演経験のあるRYTHEM、aluto、榎本くるみの3組を招いて行われたライブは、開演から終演まで満員となり、大盛況の内に幕を閉じた。ライブを終えて二千花の野村陽一郎と宮本一粋、RYTHEMのYUIとYUKAにお互いの印象やライブについてなど話を聞いた。

インタビュー:二千花 × aluto「もっと一緒に音で話してみたい」(2009年02月12日)
ライブレポート:二千花「純粋な気持ちで音楽を愛する人達と一緒に“新説アイノウタ”を」(2008年12月24日)

――昨年12月21日に、月見ル君想フで二千花初の自主企画ライブ「新説アイノウタvol.1」に出演されましたが、二千花とRYTHEMが最初に知り合ったのはいつ、どこでですか?

野村陽一郎(以降、野村):名古屋ですよね。

宮本一粋(以降、宮本):去年の夏に「二千の花が奏でるリズム」っていうFM愛知のイベントを。名古屋の時は乾杯だけの打ち上げしか無くて、あんまりしゃべれなかった。その次が富山だったよね。

野村:富山で一緒に飲んで、仲良くなって。

宮本:富山の打ち上げで、白えびを食べながら…。

野村:寝てたヤツがよく言うよね。

YUI:(笑)。そうそう、シンデレラガールなんだよね。

宮本:いやいや、あの時は確か打ち上げが10時とか、遅くからの始まりで。

野村:それは関係無いんだよ。

――一粋さんは、早寝早起きですもんね。

宮本:そう!だから、始まりからちょっとウトウトみたいな。その時に同い年だし、すごく気が合って、いいムードで楽しく眠りについたのを覚えてます(笑)。

YUI:もう本当に可愛らしくて。私達もあまり同世代のアーティストさんとしゃべる機会ってそんなに無くて。打ち上げでも、すごく他愛無く話せる現場ってあまり無いんですけど、二千花さんとはそういう機会があって、最初からたくさん飲んで、一粋ちゃんの可愛い姿も見られた。

――お互いの印象は、どういう感じでしたか?

宮本:最初は、やっぱり若いし、キャピ!っとしてる感じがあったんですけど、話してみたらすごくしっかりしてて、アーティストな部分がものすごくあって。私達より長く音楽の世界にいるので、すごくたくさん学ぶ所が見え隠れしていて、もっと話聞きたいなぁ、みたいな感じで寝ましたけど(笑)。

野村:最初、名古屋でお会いした時は「よろしくお願いします」ぐらいで。その後、富山でちょうどリハーサルの時、会場のど真ん中でずっと見てたんですけど。例えば二千花の場合って、僕が曲を作ってアレンジもやっちゃうじゃないですか。それにいい具合に一粋の声を付けて、作品として出来る時はいつも、二千花なりの世界をちゃんとかもし出せるようなものを作ってるつもりなんですけど。RYTHEMの場合、二人がそれぞれ歌うじゃないですか。歌い回しも、言葉の歌詞も、メロディーも「この人達はちゃんと、二人で作って二人で歌ってるのがすごくリアルに伝わるな」って思ったんですよ。どっちがいい悪いとかじゃなくて、そのリアルさってすごく強いなって思ったんですよ。

――対して、RYTHEMから見た二千花はどんな感じですか?

YUKA:名古屋の時は本当に挨拶ぐらいしか交わせなくて、やっぱり、お話をしている雰囲気よりも、ライブの歌声を聴くとか、演奏を聴く時の方が印象がすごく強くて。でも、MC中にこのすごく独特の雰囲気だったりが垣間見られた時に、私はそのギャップがすごく好きで。歌声とか演奏になると、二千花さんなりのすごいワールドを感じるのに、「はぁ〜、ひと息」みたいな(笑)。私はもう一気に好きになってしまって。その後にまた富山で一緒になるって聞いて、これはもうたくさんお話ししたいなと思って。しゃべったら案の定、期待を裏切ることなく、本当に素敵な感性を持ったお二人だなぁと思いました(笑)。

YUI:一番最初はほとんどお話が出来なかったんですけど、二千花さんの世界観をライブで観たのが初めてだったので、それがすごく衝撃だったんですよね。二千花さんみたいな音楽を、ライブでやるとどういう風になるんだろう?って個人的にすごく興味があったので、すごく面白いなぁと思いましたね。打ち上げでお話をしている時も、もう一粋ちゃんのキャラクターの良さだったり。一粋ちゃんに関しては、声もすごく素敵だなぁって思う所があって。二千花としての世界観に、一粋ちゃんの声がすごく存在感を放っていたので、そういう所も面白いお二人だなぁと思いながらお話を聞いてて。話すごとにお二人の役割というか、二千花としてのあり方みたいなのがすごく見えてきたので、同じ二人組として色々勉強になる所がありましたね。