YUKA:いや、だって最初は本当に酷かったんですよ!もう二度と立てないと思ったことも何度も経験したし。もう本当にどうしたらいいか分からなくて、何よりもお客さんに申し訳無いという気持ちしか生まれなかったり。とにかくもうステージが怖くて、みんなの顔が見れなくて、ずっと目をつぶってて、とにかく上手く演奏して、上手く歌おうとしか考えられなかった時があって。でも、やっぱり、さっき言ったみたいに、すごく上手い人だったり、練習すればそれは付いてくるから絶対やるべきことだし、最低限のことなんだけれども、ライブってそこじゃないなっていうことに。色んな人だったり、経験数だったり、ボイストレーニングのリョンリョン先生だったりに教えてもらって、やっと気付けたことで。今だって全然、まだまだ失敗もたくさん繰り返すけど、何よりも、伝えたいとか、近くにありたいとか、友達になりたいって気持ちだけは、どんなライブでも残して帰ろうというのだけは徹底して。

野村:今、23歳ですよね?なかなか気付けないなぁって思うんですけどね。

YUI:でも、音楽をやってないと絶対に気付けなかった所で。別に私生活で、例えば「この友達とっても苦手」っていう人が一人現れたら、その人に対して向かっていくことができないんですよ。すごく分かり合える人と深くなっていくことって、よくあるんだけど。ライブっていうのは、本当に自分が向かっていかないと。向こうにしたら何も知らない人、何も知らないRYTHEMで。知らん顔されて終わるなんてことはしょっちゅうあるけど、こっちが「あなたのことが好きです!」じゃないですけど興味を示さないと、向こうにも興味を持ってもらえないんだなっていうことを思って。楽しんでもらえるのも、もらえないのも、全ての責任は私達にあるから、という意識に変わってから、あんまり私生活ではガァー!って向かっていかないけれども、ここぞとばかりに。いつもはみんなに向かって来てもらうことの方が多いから、ライブは自分達からみんなに恩返しをしなきゃと思って。うるさいぐらいにみんなに向かっていかなきゃな、っていう想いですね。

――この後、RYTHEMは5月から「Acoustic PoP Tour’09」が始まりますが、以前からやられていた「Acoustic PoP」には、何かテーマがあるんですか?

YUI:C.C.Lemonっていう大きなライブは、必ずバンドのみんなとやっていくんですけど。あれが大きなターニングポイントになったし、もちろんバンドだとやれる幅が増えるんですよね。私もいつもは鍵盤の前で歌ってるんですけど、バンドが入ってくれたことによって、違うパフォーマンスの見せ方もできるようになったし、っていう幅は広がるんだけど。逆に、二人でしかできないことがある。今、その二つを極めたいなと思っていて。今度の「Acoustic PoP」で一番大事にしてるのは、その人が目の前に、すごく近い所にいるお客さん達が多いから、アットホームなライブにしたいっていうのが想いですけど、今回はちょっと違うことを。二人だけの形態なんだけども、ピアノとギターと歌とプラスアルファ何か出来ないかな?っていうのは、ちょっと考えてます。

YUKA:行ったことが無い、ワンマンをやった事が無い所がたくさんあって。やっぱり土地柄っていうのは感じるので、すごく楽しみですね。

――二千花は「新説アイノウタvol.2」も考えられていたりするんですか?

野村:はい、考え途中ですね(笑)。この人をお誘いできたらなとか、これバンドになるのかな?とか。でも、もうちょっとアコースティックの方が一粋の雰囲気も伝わるかな?とか、責めぎ合いもちょっとあったりして。僕たちも同じで、バンドでやる時とアコースティックの時とで全く違うんですよね。その選択肢でも声を掛ける人も違うし、それでどうしようかな?っていう感じなんですけど。でも、2〜3ヶ月に1回ぐらいは定期的にやっていきたいですし。3ヵ月って言ったら、3月で来月かぁ…無理だな(笑)。

――またどこかのイベントで、一緒に観られたらいいなと思います。

宮本:そうですね、是非!

YUI:本当ですよー。

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