ライブレポート：雅-miyavi-、the GazettE、アリス九號.らが武道館で共演
チケットは即日完売となり、ステージを360度開放されたスタンド席を埋めた1万3千人のファンが取り囲む。イベントは定刻の16時にスタートし、オープニングアクトとしてSuGが登場。キャッチーなサウンドとボーカル・武瑠のハジケるような元気さで、場内の空気をほぐしていった。続くオープニングアクト2番手はSCREW。ボーカルの鋲が「ついてこい武道館！」とあおると、硬派なステージングでハードな音を会場に響かせた。
いよいよ本編1発目は、いち早く和のテイストをサウンドやビジュアルに取り込み、独創的なスタイルを持つバンド、Kagrra.。ボーカルの一志はライヴでおなじみの小道具、扇子を手に観客を盛り上げていく。琴を取り入れるなど、聴かせる曲の多い彼らだけに、演奏が終わると拍手が起っていたのが印象的だった。続くKraは、ボーカル景夕が奏でるグランド・ピアノの音色にのって、他のメンバーがステージに登場。ライヴで盛り上がる定番曲を含め、シングル曲「雨音はショパンの調べ」では弾き語りも聴かせ、幅広い音楽性を見せつけた。合間には景夕らしい毒舌？なMCも健在で、場内をなごませる一幕も。
3番手はアリス九號.。1月14日に発売となるニューアルバム「VANDALIZE」のオープニングナンバーを、ボーカルの将は伸び伸びとメロディアスに歌い上げ、その後はライヴでの定番曲を盛り込み、華やかなムードを作りあげた。4番手のthe GazettEは、メンバー全員が羽織袴という正月仕様で登場。その姿で通常のライヴと変わらず激しいプレイを繰り広げるメンバーに、観客もヘッドバンギングで応える。ボーカルのルキも「揺らせー！」「やれんのか！」とMCで挑発。ラストはアリーナ席の観客が通路にはみ出るほどの盛り上がりを見せた。
ラストに登場したのは、事務所の立ち上げと同時に自身の音楽キャリアもスタートしたという雅-miyavi-。DJにドラム、ダンサーにヒューマンビートボックスという個性的な布陣ながらも、合間に見せる弾き語りや超絶なギターソロには純粋なミュージシャン魂をにじませ、歌に込めたポジティヴなメッセージを会場中に響かせた。そして最後は出演者全員がステージに呼び込まれ、鏡開きに、全出演者と会場が一体となってのジャンプで締めた。
・アリス九號．｜Kagrra，｜ガゼット｜Kra｜雅-miyavi- - アーティスト情報
■関連記事
・hyde、西川貴教、jealkbらが事務所の枠を越え武道館で共演（2008年12月28日）
・“歌舞伎男子”雅-miyavi-「ビジュアル系を変えていく」（2007年09月04日）
・インタビュー：the GazettE「無くては語れないモノが積み重なっている」（2007年07月14日）
・Kra、心憎いサプライズで有終の美（2007年06月13日）
・インタビュー：アリス九號.「表現の仕方は色々ある」（2007年06月05日）
