<ライト級/5分3R>
ビリー・エヴァンゲリスタ(米国)
Def.3R終了/判定
ルーク・カディーロ(米国)

無敗のライト級ファイター、エヴァンゲリスタの注目のキャリア8戦目。対戦相手のカディーロは3倍のキャリアを誇るファイターだ。

体格で一回り上回るエヴァンゲリスタだが、いきなりの左ストレートからヒザ蹴りを顔面に受けてダウン。パウンドを連打され、立ち上がってもカディーロのフックが顔面をとらえ続けると、距離を取り直したカディーロは、いつでも倒せるとばかりに余裕のカウンター狙いに切り替えた。

テイクダウン狙いからパンチを放つエヴァンゲリスタだが、前進しようにもカディーロのローキックでなかなか前に出ることができない。カディーロの右ミドルをキャッチし、テイクダウンを狙うが、ここでもカディーロはスクッと立ち上がる。左ジャブ、ヒザ蹴りが交錯する中、エヴァンゲリスタの左ストレートがヒットし、カディーロはテイクダウン狙いに切り替える。が、これをふさがれると、カディーロは4ポイントポジションとなり、顔面にパウンドの連打を受けてしまった。序盤とは正反対の展開となったところで、1Rが終了した。

2R、右サイドキックでカディーロの態勢を崩したエヴァンゲリスタだったが、得意のレスリングの展開でテイクダウンを奪われてしまう。しかし、冷静にケージを蹴り、後方回転でスタンドへ戻ると、ジャンピングニー、右ストレートでペースを再び握り始める。

両足タックルから、ヒザ蹴りを見せたエヴァンゲリスタに、カディーロは手数が極端に少なくなる。再びタックルからヒザ蹴り、そして右ストレートまでつないたエヴァンゲリスタは、その後もローキックやジャブで自分の距離をキープする。完全に待ちの状態となったカディーロは、このラウンドを体力温存に当てたかのように動かないまま終えている。
3Rは、エヴァンゲリスタの右ローでスタート。左ハイを蹴り込むエヴァンゲリスタが、左フックをヒットさせプレッシャーを与え続けると、ここで初めてテイクダウンに成功する。ケージにカディーロを押し込み、パウンドを落としていく。必死でガードから両手を差し上げ、エヴァンゲリスタの頭をホールドしようとするカディーロだが、エヴァンゲリスタは構わずパウンドを落とし続けた。

レフェリーがブレイクを命じ、試合がスタンドで再開すると、カディーロは直後にテイクダウンを狙う。これを切ったエヴァンゲリスタは、思い切りアッパーカットを放つが、空振り。左ボディフック、右ストレートと渾身の力を込めたパンチを放つエヴァンゲリスタは、肩で息をするようになるが、それでも動きを止めることはない。

最後の1分となり、カディーロも動きを取り戻したが、時すでに遅し。序盤の危機的状況を切り抜けたエヴァンゲリスタは、29−28が二人、30−27が一人という裁定で、3−0の判定勝ちを手にした。

「ペースを考えていたんだけど、出足が悪かったね。とにかく動き続けよう、前に出ようと言い聞かせて戦った。レスリング、柔術、打撃のコンビネーションを使えっていうセコンドの声に従って戦った。次?今は何も分からないよ」とコメントを残し、エヴァンゲリスタはケージをあとにした。

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